毎週土曜日は病気と戦っている妻に面会する日。
南相馬市立病院から福島医大に転院して10日が過ぎた。
前日は妻の誕生日。
今年は誕生日を寂しく病院で迎えることになってしまった。
23日に承諾した新たな治療も26日から開始されている。
23日に面会してから4日しか経ってないが病状が心配。
転院してから徐々に身体が弱ってきたような気がする妻。
果たして治療に耐えられているんだろうか?
前回の状態が思わしくなかったので駐車場に到着すると気持ちが重く沈む。
入院生活を送るようになってから早くも4か月。
今日は元気であって欲しいと思いながら病室にいつも向かう。
病室に入るといつも笑顔で迎えてくれるが、今日はちょっと微笑むだけ。
治療が始まったので前回は無かった点滴やらいろんな器具がベット周りに設置されている。
最後に望みをかけての治療。
本人には苦しい思いをかけるが治療が成功するのを期待したい。
「最近はあまり食欲が無いんですよ」と看護師さん。
前回は好きなミカンといちごを買ってきたのだが手つかずのままだった。
「ミカン食べるか?」と聞くと「食べる」と言ってくれた。
ミカンを剥いて食べさせてあげると「おいしいね」と言ってくれた。
時間がかかったけどミカン1個といちごを1個食べてくれた。
言葉がうまく出ないので話すのが辛そうだけど一生懸命に話してくれる。
わずか30分の面会時間。
最後に「また来週来るからな」と言うと今回は「さびしいね」だった。
いつも「また来てね」と言うが初めて出た「さびしいね」の言葉。
妻も入院生活が長くなり辛いのだろう。
なんか涙が出そうになった。
妻の元気な姿を見ると帰りが気持ちよく帰れるんだけど、
辛そうな姿を見ると帰りの気持ちも沈んでしまう。
なぜか「さびしいね」が頭から離れなかった。
次の面会には元気な妻に戻ってくれることを願いたい。
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