9月27日 無花果や電子辞書駆すクイズ狂
9月28日 八十路なを折り目の句集秋一夜
9月29日 風まかせ仰臥伏臥の蝉骸
9月30日 梨味を加へて今日のサラダかな
9月16日 側溝に垂れる鉄条猫じゃらし
9月17日 胡麻を打つ長寿もプライベートの世
9月18日 鯖をよむ上手な市長敬老の日
9月19日 家族皆違う弁当運動会
9月20日 天災が無くて我が町赤のまま
今日は、秋彼岸の入り、子規忌である。北海道に再上陸した13号台風はまもなく温帯低気圧に変わりそうである。昨日まで不安定だった当地の空は真青に澄み渡っている。35歳で逝った子規の名句が口をついてでる。”糸瓜咲て痰のつまりし仏かな”
9月11日 果実酒の試飲が誘ふ秋思かな
9月12日 晩節をヘの字くの字に唐辛子
9月13日 欹(そば)だたぬ枕にしたる秋の雨
9月14日 喉越しの喉を抉じ開く巨峰かな
9月15日 数珠玉の家族にポカリ碧き空
今、束の間の秋空が覗いている。真夏日が急変して昨夜まで秋雨が続いた。台風13号の影響で明日から再び雨空になりそうだ。
今日は悠仁親王がご両親とご帰宅される佳日である。
飲み頃になった果実酒で万歳しよう
9月 6日 男御子(おのこみこ)
秋を待てない慶事かな
9月 7日 会館の笑いを仕切る秋扇
9月 8日 一輪車の駆け往く寺や女郎花
9月 9日 蟷螂の鎌をあしらふ辻仏
9月10日 道端の画廊を揺らす蓼の花
9月6日に待望の親王様が41年ぶりに生まれた。お陰で9月生まれは、私を含め恩恵にあずかっている。
運動会の一輪車競技に備えた子供達が、群生するオミナエシには目もくれず寺内を駆け回っている。カマキリの色も徐々に茶色に変わりつつある。真夏日とはもうお別れだ。
9月1日 ハリケーンに宿りし二百十日かな
9月2日 風の盆定年旅行から二十歳(はたち)
9月3日 疎まれる程のかたぶつ法師蝉
9月4日 露草の露が乗り来る幼の手
9月5日 朝顔の軒に行合ふ親子かな
珍聞”ハリケーンがなった台風12号・・”が太平洋沿岸を通り抜けそうである。真夏日は続いているが軒下まで伸びた朝顔が茶色の種子をつけ始め、法師蝉が啼き続けている。
「おわら風の盆」のニュースを見ながら、20年前の定年旅行で見た踊りの夜が蘇る。 第2の人生の過ぎ行く速さかな!