宇宙飛行士が撮りし里山秋惜しむ
うちゅうひこうしが とりしさとやま あきおしむ
暦上の秋は今日でお終いでも紅葉狩りはこれからが本番。27日にISS滞在の油井宇宙飛行士から関東甲信の山山の紅葉の写真を送ってくれた。”紅葉が山をどんどん下っていますよ”と。
ハロウィーンの顔顔顔や産業祭
ハロウィーンの かおかおかおやや さんぎょうさい
廃れ行く中山道街での恒例の産業祭。週末の秋日和とあって賑う旧道に近隣産の農産物が並ぶ。頑張っている顔見知り八百屋からはハロウィーンの顔書きされた次郎柿を買う。
愛でたるや楚楚と咲き継ぐ庭の菊
めだたるや そそとさきつぐ にわのきく
百合やおしろい花の蔭に潜んで居た野菊が一斉に咲きだした。倒れ気味のは支柱を添えて居間から見えるようにする。庭野菊は自然を克服した美があり野人の吾には合う。
行く秋や今日の夏日を終りとし
ゆくあきや きょうのなつびを おはりとし
厚い雲間に隠れた満月。気象庁の長期予報通り、関東地方は今年最後の夏日となった。折かプロ野球NSの4戦目の神宮球場は時折の雨。庭のマリーゴールドは未だ頑張っている。
今年米三合入りのミニ俵
ことしまい さんごういりの ミニたわら
米処から届いた新米に沿えた三合入りの飾り俵に一礼。備蓄の旧米から新米にようやく切り替わる。炭水化物制限の80坂の二人には1合炊きでも余る。水加減や蒸し加減しつ戴いている。
雲一つ探す幸せ芒原
くもひとつ さがすしはわせ すすきはら
9時前には風が止んだので自転車を漕いでで郊外の土手を走る。流れの両側には蘆や芒が揺れている。雲一つ無い大空に両手を上げて深呼吸を繰り返す。幸せ一時だった。
日曜は家に居る老い十三夜
にちようは いえにいるおい じゅうさんや
昨夜来の木枯しを思わせる強風が夜に続く。午后5時前に出た十三夜月を写真に収めて早々と雨戸を閉める。明後日の満月日も今日のような良夜であって欲しい。
塀越しの形様々に菊日和
へいごしの なりさまざまに きくびより
Gゴルフ休み時間に公園の道向こうの家の塀の菊を愛で合う。人影を見つけて、菊づくり経験のある仲間がその家の主に声掛けする。菊展めぐりが近づいて来た。
菊の宿主の出入りも侭ならず
きくのやど ぬしのでいりも ままならず
菊花香る季節になって菊づくりのマニアの家は門から玄関前を含め家周囲に菊鉢を並べ、終日を菊の世話に没頭する。地域の菊展の日程に合わせて微妙な調整をすると言う。
木守柿幹事一人のクラス会
きもりがき かんじひとりの クラス会
大方が県外に散ったクラスメイトで続いて来た旧制県立中学校卒のクラス会が今回は中止になった。奔走した幹事から、常連の近況集を添えた中止の手紙が届いた。