84才男の明日を生きる挑戦記

84才直後、片手に余る持病の中の除癌は目下経過監視中。
4年後は米寿で五輪。酉年を期に臆せず気張らずの余生で在りたい。

福寿草

2010年01月31日 | Weblog

 

  1月26日 焼跡を隈なく覗く冬日かな
  1月27日 寒旱(かんひでり)所在無げなる昼の月
  1月28日 水仙の小突かるままに下校道
  1月29日 床中で変へにしコース探梅行
  1月30日 被へども名札のやうな毛糸帽
  1月31日 野良猫に理想郷あり福寿草

  埼北は、続く「寒旱」だけを残し1月が行き2月に入る。乾燥と埃除けに未だマスクをする人が多いが、晩冬ともなると”仲間が愛用する”正ちゃん帽”で誰彼を判別出来る。昨30日から今日にかけ恒例の「福寿草展」が開催中だ。日がな観賞の人盛りである。”江戸時代から継承の名花」の鉢と説明されても凡人には判らないが、元旦から惹かれる花である。この辺りの自然咲きは3.4月頃である。桑株の残る日当りの傾斜地で猫がいる辺りを探すのがコツである。探梅から視界が梅の嬉しい季節となった。

 


鮟鱇鍋

2010年01月25日 | Weblog

 

  1月21日 冬の蠅動かぬ膝を侮りぬ
  1月22日 鮟鱇のトレーに並ぶ死に化粧
  1月23日 近火かな野次馬ふやす取材ヘリ
  1月24日 ハチ公も1句詠む日や冬ぬくし
  1月25日 スーパーに己が棚持つ頬被

 初場所は、白鵬に7連敗の朝青龍が優勝。9勝の魁皇の幕内最多勝記録更新記録だけが印象に残る結果だった。”日本人力士頑張れ”の願いは当分叶いそうにない。昨日は1年ぶりに渋谷に出た。NHK全国俳句大会を観賞するためだった。雛壇に並ぶ選者や特選入賞者と司会者の織り成すコラボレーションを句友と楽しんだ。17音の日記俳句者の己れには又とない学習の機会である。去年に続く挑戦結果を入選作品集の片隅に2句見つけた感激も味わった。野次馬の一人だった近火。風邪と火の用心に一層の注意が必要な時期である。


大寒

2010年01月20日 | Weblog

 

  1月16日 薮入りや求人ちらし読む親子
  1月17日 寒菫ハイチに祈る15歳
  1月18日 蝋梅の香も乗り合はす長瀞峡
  1月19日 冬天や自力尽きたる大翼
  1月20日 大寒に浮かれ出でたる男かな

 「大寒」の今日。狂喜の沙汰の空模様である。南風を感じる頬。小躍り歌う光。”今日を頂点に昨日から明日に続く、4月半ばの気候”との天気予報である。これをよそに、政治経済は茶番劇を展開中だ。18日に始まった「通常国会」。田中・金丸氏に続く第三の金権男となった小沢氏と一連托生で検察ともみ合う新政権。信じて清き1票を投じた国民も心痛つのる思いである。又、昨19日はJALが破綻した。自力飛行が叶わず、税金を使う国家管理で再起を図ると言う。さらに、発生から10日近くなるハイチ大震災の復興振りも気になる1つである。折角の天の恵みの今日を楽しむとしよう。


小正月

2010年01月15日 | Weblog

 

  1月11日 奮発のネールアートにショールかな
  1月12日 登校のマスクする列しない列
  1月13日 魁皇の記録に尖る龍の玉
  1月14日 老農の静座して聴く歌はじめ
  1月15日 妻よりも早起きしたる女正月

  女正月とも言う小正月の今日15日。昨日に続く冬日で我が家の寒暖計は零下5℃を示していた。初場所も5日を終えて日本人力士の話題が少々ある。12日は、幕内連勝記録808勝を達成した魁皇。13日には、其の相手をした大関在位65場所の記録を持つ朋友千代大海の引退。昨日14日の歌会初めを10時半からTVで視聴した。たおやかな雰囲気の中で「光」お題で歌い上げる自然と人間社会の生き様のお歌に感動した小一時間であった。こんな場を求める年齢になったようだ。グラウンドゴルフに出かける妻の朝食の後片付けを手伝う程度の今朝である。


書初め

2010年01月10日 | Weblog

 

  1月6日 連凧や次子の声する乳母車
  1月7日 七草やエコー検査を待つ仲間
  1月8日 書初めの地平天成一気かな
  1月9日 霜庭を溶かすボールの姉弟かな
  1月10日 初仕事賀状仕分けを始めけむ

 今朝の朝日朝刊に、千葉県鋸南町の咲き揃う水仙畑がカラー写真で載っていた。一方これから春先までは、蒼い空に飛翔する凧が絵になる時季でもある。大きく高く駆け回る凧の下には大抵、絆を結び直す父子の姿がある。母子組みも負けては居ない。次子のいる乳母車を忘れて長子と揚げる小さな奴凧が微笑ましい。1月8日は、元号が「平成」に改まった日である。あらためて広辞苑でその由来を紐解く。[書経(地平天)]・[史記(内平外成)]と中国の古書から引用したようだ。書初めで一気書きして見るみる。10日にもなると、頂いた年賀状仕分け作業を始める。近年の私の初仕事である。


寅年

2010年01月05日 | Weblog

 

    1月1日 固結びしたる日の丸大旦(おほあした)
  1月2日 初夢や鏡のやうな明けの月
  1月3日 手づくりの箸袋並ぶ三が日
  1月4日 知らぬ間に虎尾踏む性や去年今年
  1月5日 小寒や野良猫よぎる遊歩道
  

 寅年も早や5日目。昨日(月)から平常に戻った社会生活。我輩には、昨年に続く「日記句」と「5日おきのブログ」で今年が始まった。寅年だというのに丑年に走りすぎた反省をしつつ...。昨年暮れのパソコン教室で作った箸袋だったが、使ったのは、老妻と対に並べた鶴亀模様だけ。子や孫達は御慶そこそこに己が生活に帰ってしまった。例年どうりの初参りの後は、暮に地デジに変えた居間のTVで過ごした。寅年にちなむ言葉拾いをしながら、不退転の景気回復を願い、己への戒めとした。 世間様には、”虎に翼”・”虎穴に入らずんば虎子を得ず”・虎視耽耽”を、己には”虎の尾を踏む”・”張子の虎”・”虎の衣を借る狐”が似合いそうだ。つたない我がブログに継続の力を与えてくださる皆様に感謝の賀詞を捧げん。