9月26日 深呼吸しては飛び立つ秋の蝶
9月27日 コスモスや言葉短き岬人
9月28日 横向きに燃えて朝顔日記かな
9月29日 踏み込むや細波立てる虫の秋
9月30日 運動会終りて黙す登校児
秋雨前線の中、暦は今日で9月を終え中秋の10月に移り行く。天候不順も手伝って、虫時雨も蝉時雨も途絶えて心身湿っぽく不完全燃焼な気分を否めない。そんな中で、有権者から7割の淡い期待を得た新政権の活発な動きを感じる。両肩を怒らした感はあるが変化の兆しが見え隠れする。落ち込みの酷い自民党も、谷垣総裁を選び三役も決めて構造改革に立ちあがった。国民は、作日自然放鳥ケージを開けられた朱鷺の気分かも知れない。20羽の中の2羽だけが飛び立ち残りは未知の自然界を確かめているかのようだ。金木犀の香り漂う10月に踏み出すとしよう。