84才男の明日を生きる挑戦記

84才直後、片手に余る持病の中の除癌は目下経過監視中。
4年後は米寿で五輪。酉年を期に臆せず気張らずの余生で在りたい。

9月尽

2010年09月30日 | Weblog

 

   9月26日 リムジンの友へ1本(ひともと)秋桜
   9月27日 非常食変へる頃なり木の実降る
   9月28日 参道に跳ねて団栗根付けかな
   9月29日 リハビリの杖弄ぶ猫じゃらし
   9月30日 武蔵野に帳尻合はす曼珠沙華

  彼岸中日からの秋冷に満を持していた彼岸花が一斉に開花した関東平野。散策で楽しみメディアの写真で楽しんでいる。きっちりと彼岸花の面目を保った自然の営みに恐れ入る。這いつくつくばって下から切り取ると余計に楽しめる。片やこの時季のもう1つの花形はコスモスである。哀愁をただよせる風情を初冬まで堪能できる。ぼつぼつ団栗が落ち始めた。形の良いのを根付けの飾りに置き換える。領土問題の秋冷前線が中国に加えてロシアからも迫っている。


彼岸明け

2010年09月25日 | Weblog

 

   9月21日 窓開くや訪ね来る虫帰る虫
   9月22日 真夏日を断ち切るごとき師の手術
   9月23日 秋分の日の手の平返す一日かな
   9月24日 昨夜(ゆんべ)のは此奴なりしやちちろ虫
   9月25日 ぼつぼつと顔出しなされ彼岸花

 彼岸中日前日の22日の猛暑日に、中日は15度差の秋冷雨!!。台風12号の狭間で午後から朝顔が咲くのも、異常気象の1証か? イチロウの10年連続の200本安打の朗報を打ち消すような、尖閣諸島をめぐる隣国の異常行動に義憤やる方なしである。顔無き日本を思いやる! 未だ多少のぶり返しもあろうが、時季待ちだった彼岸花が顔を出し始めて居るだろか。 


秋彼岸入り

2010年09月20日 | Weblog

 

   9月16日 傘寿にて約す再会葡萄籠
   9月17日 一雨に活きるさ庭や実むらさき
   9月18日 地球熱諮りつ終へる運動会
   9月19日 行き合いの空宿したる芋の露
   9月20日 言い伝へ未だ生きている秋彼岸

 霧雨の時には音する今朝。今日は「彼岸入り日」「敬老の日」である。1週間前の雨で甦った大地。秋野菜の種蒔きが一斉に始まっている。65才以上の女性は人口の4人に1人、男性は5人に1人だそうである。朝刊川柳に”老人会人事で揉めるたくましさ”。反面では老人いじめや消息不明の老人の多いことよ! 17日発足した菅内閣。真贋を見守りたい。連勝記録55を残した白鵬に乾杯。


鈴虫

2010年09月15日 | Weblog

 

  9月11日 踏み込むや花野に現るるテロ騒ぎ
  9月12日 運動会影伸び初むるマスゲーム
  9月13日 アマゾンの水引く夢や旱畑
  9月14日 鈴虫やチェックイン待つ三余人
  9月15日 新涼や二人欠けるたるクラス会

 菅直人氏勝つ! 国民注視の中で行われた、「民主党代表選」は予想を超える大差で決着した14日だった。未だ3ヶ月…、金銭疑惑で迫ったった人に軍配を上げた内輪劇だった。秘策もって?挙党一致を宣言した小沢さん!? ともあれ、今後の山積した国内外の難問をとり崩す力量は疑問のままだ。今後の一挙手一踏足を見守るほか為しだ。急逝した友の供養を兼ねたクラス会が旱で出来が悪い葡萄郷であった。前の晩、ブラジルから駆けつけていた友は、電話で地割れした畑を見て”ここからアマゾンの水を引く夢を見た”と!同年の谷啓さんにも黙祷


台風9号

2010年09月10日 | Weblog

 

  9月6日 口癖に調子づきたる猛暑かな
  9月7日 朝顔のグラデ-ションや花と種
  9月8日 熊谷の前で旅解く秋出水
  9月9日 焙煎香流るる駅橋今朝の秋
  9月10日 怒ること止めたる打算男郎花

 気温22度、鱗雲混ざる今朝! 9号台風が去って、7日まで続いた猛暑日・熱帯夜・真夏日の日数記録は一服状態。虫声を聞きながらの2晩であった。9号は初経験の記録を残した。8日朝福井県に上陸し間もなく静岡県で熱帯低気圧悪に変り、静岡・神奈川・関東南部に多量の雨災害を残した。当、熊谷地方はおこぼれの雨だった。昨日の学修会は「熊谷は何故暑いのか?」だった。昨日までの記録をメモした。猛暑日;38日、熱帯夜;30日,38℃以上;3日。100年後の平均気温は+2~4℃になるかも?。


無花果

2010年09月05日 | Weblog

 

  9月1日 巻紙を手に手に夏の休み明け
  9月2日 明け競ふ鳥と無花果(いちじく)園主かな
  9月3日 傘寿まで二歳(にとせ)の路や鱗雲
  9月4日 旅解くや丘の駅裏桔梗咲く
  9月5日 撫子(なでしこ)の名のみ残して無人寺

  9月も早や5日目。猛暑と熱帯夜はエスカレートするばかりだ。30年に1度と言う異常気象と言う。9月1日から近在の小中学校の2学期が始まった。持て余すほどの荷物の中に、多分模造紙だろうか宿題の紙筒が目に付く。暑さにかまけて旅程を延ばした北の旅人も旅装を解く頃だ。団地沿いの道路の垣根越しに熟した無花果を発見したので接写の1枚を頂いた。昔はどの家にもあったが近年は農家の副業栽培になっているようだ。収穫が始まる今頃は、鳥との早起き競争らしい。3日は78歳の誕生日だった。秋空を見上げながら、爆弾抱えの体調の余生は、あの鱗雲みたいなものだと悟り返していた。