3月26日 女子手(おなごで)の旗に従ふ遠足児
3月27日 蜆汁核持つ国を厭ひつつ
3月28日 大利根の末黒(すぐろ)の土手の
芽吹きかな
3月29日 山麓の桜3分を見舞ひけり
3月30日 花嵐さりて人沸く上野山
3月31日 曇天の散るも散らぬも三月尽
29日から30日にかけて恩人の眠る富士霊園を訊ねた。開花予想を当て込んだ心算は少々外れたが、それでも3分咲の高原だった。29日夜半の花嵐に驚かされたが、各駅停車の東海道で、各地の桜態様を楽しんだ。今日は幸いの花曇。散り始めた足が緩んだようだ。