84才男の明日を生きる挑戦記

84才直後、片手に余る持病の中の除癌は目下経過監視中。
4年後は米寿で五輪。酉年を期に臆せず気張らずの余生で在りたい。

花冷え

2009年03月31日 | Weblog

 

  3月26日 東京の次は埼玉花の旅
  3月27日 花冷えや早々とぼる鹿鳴館
  3月28日 神主に顔みせぬ嬰さくら冷え
  3月29日 駅裏やリュックに杖の花見連れ
  3月30日 山を這ひ川を走りて桜なり
  3月31日 2世紀を語る一本江戸彼岸桜
(えどひがん)

  4.5日前は、絶好の花見日和と待ち構えていた日曜日。が「花冷え」にしてやられてしまった。レンガ造りの駅裏の屋台の昼前は、客足より多い売り子の数。遠くから来た老友仲間と、早めの総会宴を川岸の料亭で始めてしまった。それでも今朝31日の駅裏はめっきり桜に満ちていた。


よもぎ餅の思い出

2009年03月25日 | Weblog

 

  3月21日 群青の空軽々といたち草
  3月22日 草餅を囲みし夜や星の下
  3月23日 鳥帰るカメラ放列掻い潜り
  3月24日 侍のV2に沸く桜どち
  3月25日 耕や一塊ごとに生る大地

 侍ジャパン2連覇! 興奮覚めぬままの今朝である。WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)勝利のニュースがテレビに新聞に踊っている。サスペンスの結末をつけたのは延長戦10回目だった。久しぶりにナショナリズムが甦った日本国民。株価も反応する経済効果をもたらした。折りしも、近所の大社の200年の古木「江戸彼岸桜」が咲き始めた。南国の星下で差し入れの草餅を食べたのも今頃だった。


桜来る

2009年03月20日 | Weblog

 

  3月16日 先導に初音を据ゑる登校児
  3月17日 こぶしかなもくれんかなとすぎゆけり
  3月18日 これだけと知りては摘めぬ土筆ん坊
  3月19日 春昼やWBCてふ嵐
  3月20日 春分の日や十七年を経し寿陵

 春分の日の今日は、バラエティに富む日になりそうだ。先ず気候;25℃近い昨日の晴天は今朝から雨。夜半から寒戻りの予報。桜前線;気象庁予報では”明日が熊谷”と告げていたが近くの公園は開花の兆し明らか! WBC;暖春に拍車をかけた昨日のキューバー戦。完勝! 今日は昼前から四度目の韓国戦。勝って、雨も不景気も吹き飛ばしたい! 


春の風邪

2009年03月15日 | Weblog

 

  3月11日 花時に生死は多し父母の忌来
  3月12日 緑児の尻蒼くして雪柳
  3月13日 苛々は己が不始末春の風邪
  3月14日 子供らにぬかる公園冴え返る
  3月15日 壁際の物の消えゆく春炬燵
 

 仲春の3月は、天地人の変化を体感する時期である。余寒や春嵐。緊張が緩んだ隙を狙う死と、門出のウエディング、卒業と入学、期末予決算と人事の入れ替えetc. 庭先の雪柳が濃緑の粒の枝を風にゆだねている。草花に興味を持つまでは、やがてこれが、一遇を真っ白に染めたつ前身だとは気づかなかった。草木は間断なく芽ぐみ、開花に励む時期。取り付かれた風邪の追い出しに懸命のこの頃である。  


牡丹の芽

2009年03月10日 | Weblog

 

  3月6日 申告を終へて一息春の山
  3月7日 蘖(ひこばえ)や子沢山家の小旅行
  3月8日 じゅうさんの気象予報士つくしんぼ
  3月9日 芽牡丹やバレエに励む姉妹
  3月10日 剪定の伸縮彼我でありにけり

 春の公民館祭を梯子で楽しむ頃である。春の季節を取り込んだ地域色豊かな(作品展)は見逃せない。過日のH公民館では、旧暦研究発表コーナーが印象に残った。枯木から噴く炎のような牡丹の芽とTVの白衣装のバレイ姉妹のコントラスト。13歳の子が難関の気象予報士合格。方や伸び続ける樹木に縮み続ける我が身長。おまけに風邪に取り付かれてしまった。


雛飾り

2009年03月05日 | Weblog

 

  3月1日 蕗の芽の前横ならへしたるごと
  3月2日 春北や1日つける心電計
  3月3日 子供等は今親盛り雛飾り
  3月4日 笑ひてはをれぬ政界山笑ふ
  3月5日 団塊の世代にエール地虫出づ

 今日は3月になって、2度目の終日晴天らしい。4日秩父地方に降った雪は清雲寺の枝垂れ桜を満開にしたようだ。油断したら風邪に取り付かれる時期である。俳句季語に「山笑ふ」がある。広辞苑には「春の芽吹き始めた華やかな山の形容…」とある。それにしても小沢党首がらみのゼネコン業者の政治献金事件の釈明に、現地のゼネコン関係者は「思わず笑っちゃう」と癒着ぶりを吐露していた。今年初の桜開花予報で当地は25日頃と出た。