84才男の明日を生きる挑戦記

84才直後、片手に余る持病の中の除癌は目下経過監視中。
4年後は米寿で五輪。酉年を期に臆せず気張らずの余生で在りたい。

8月尽

2006年08月31日 | Weblog

 

 渇渇渇火照(ほて)る地球の八月尽

 休み1日で戻った真夏日を9月に引きずって8月が逝く。
 今日は市立図書館の例月のボランティアをしながら熱中症を回避した。”今月は記録的な利用率・・・”と館長の話を裏付ける如く書架の整理量が多かった。
 昨日 JOCは、2016年の夏季5輪に、東京都が42年ぶりに立候補すると決めた。IOCの決定は、1009年。 


逝く夏庭

2006年08月30日 | Weblog

   (お詫びと訂正:8月30日投稿の日にち訂正)
 8月26日 鬼灯の音に窮まる婆と孫
 8月27日 紅茎に血がサラサラの秋海棠
 8月28日 100坪の虫篭となる夜更かな
 8月29日 秋団扇返せば太鼓音高々と
 8月30日 一刻の雨に宿りし庭の里芋(いも)

 手術とアフターケアーを兼ねた1ヶ月程の北の生活に馴らされた身には埼北の残暑は厳しい。セキュリティや水やりは完璧だったが、お化け屋敷と化していた庭の剪定と草取にはギブアップである。
 今日は、市の老人協会のグラウンドゴルフ大会。幸いにも1日だけの?真夏日休みだったので参加した。体調以上なし。


夏のケジメ

2006年08月25日 | Weblog

 

 8月21日 きのふ蝦夷けふは江戸の地初薄
 8月22日 北の児が残暑引っ提げ始業式
 8月23日 芋蔓の越境わびて解く旅装
 8月24日 朝顔の簾はみ出る部活の子
 8月25日 手土産の手に入れ替る秋なすび

 この5日間で幾つかのケジメがあった。
 21日に北国の2学期が始まり、夏の甲子園大会は歴史に残る再試合で早稲田実業が優勝。23日の「処暑」でようやく北国の夏に確かなブレーキがかかった。24日にはの「国際天文学連合会」で9個目の太陽系惑星{冥王星}が76年ぶりに外された。 埼北の残暑はまだ厳しいが、蝉時雨や雷雨に救われている。


北国の夏の終り

2006年08月20日 | Weblog

 

 8月16日 十勝嶺グーからパーの秋の雲
 8月17日 玉葱の続く地の果天の果
 8月18日 雨颱の余波に浮沈の北海道
 8月19日 ジャガイモや丘の重機に休みなし
 8月20日 宿題は最後のページ踊の絵

 北国の夏休みが今日で終る。丘には束の間休んでいた農耕重機が一斉に動きだし、子等の夏休み宿題は最後の追い込み。団体バスツアーより小人数の旅人が多くなった。
 昨夜は丘の駅前ロータリーで、日中は農作物展売、夕方から地元の伝統太鼓と盆踊が終電まで続いていた。丘の人々は逞しく大らかである。子供達は皆で育てられ、旅人にも屈託ない。
 夏の甲子園では、今日地元の苫小牧校が決勝戦に望む。十勝嶺の雲がすっかり秋の顔になっている。私の長旅も明日で終る。


北のお盆

2006年08月15日 | Weblog

 

  8月11日 赤蜻蛉ペアーの丘の滑空場
  8月12日 忙中に忙ある準備盆踊り
  8月13日 旅人の両手にマップ石たたき
  8月14日 オンコの実サザンがキュウの開拓史
  8月15日 家々へ防災無線終戦日

 丘の街の唯一の神社にあるオンコが鮮やかな赤い実をつけた。オンコは、アイヌ語で一位の木(イチイ科の常緑高木)と聞いた。
 今日は終戦記念日。小泉総理の6回目の靖国神社参拝のニュースが飛び交う。今日はお盆の中日でもある。視界に農民の姿がない。
 家々にある防災無線が今日の町内行事と熊の出没注意を流している。


北の立秋

2006年08月10日 | Weblog

 

 8月6日 一面と二面を探す広島忌
   7日 保育児の明日が楽しみ早昼寝
   8日 立秋や絵文字顔文字だけの文
   9日 哲学の木の下にゐる長崎忌
  10日 真夏日の木洩れる丘や萩の家
 

 今朝の予報では札幌が8日目、旭川は10日を越す連続の真夏日らしい。また、8月2日の肝を潰された夕立以外にお湿りはない。
 保育所の七夕祭りは蝦夷松の中樹に短冊をぶら下げただけ。変わりの花火大会は予想外にお盛大で爺婆も久しぶりに童心に返った。
 原爆忌の早朝、丘の「哲学の木」の下で一時を過ごした。
 木陰の、萩の花が北にいることを教えている。


8月の入り

2006年08月05日 | Weblog

 

  8月1日 峰雲や丘に沸き立つ三国語
    2日 雷に狙撃されたる重機かな
    3日 滝風に揺れる噴煙ありにけり
    4日 鮭鱒の解禁ニュース麦の秋
    5日 夏逝くや己に読んでゐる絵本

  近くの温泉に行った。十勝岳の噴煙と目前の滝の
 流れが縦に重なりあっていた。
  昨日の夕立に、北国の一面を見た。大型の麦刈り機を
 目がけて閃光が走りぬけてゐた。