84才男の明日を生きる挑戦記

84才直後、片手に余る持病の中の除癌は目下経過監視中。
4年後は米寿で五輪。酉年を期に臆せず気張らずの余生で在りたい。

城址の秘密基地

2005年11月30日 | Weblog

 

 紅葉舞う 城址に子等の 秘密基地

 近頃の休日に、市の中程にある城址の奥まったベンチの一つにカードに興じる4.5年生とおぼしき男児を見かける。
 残り少なくなった紅葉が降り注ぐ下では真剣な勝負が続く。

 ところで近頃の子供たちには、我々には懐かしい秘密基地は無いらしい。誘拐事件などで物騒な世の中の悲しい現象である。

 秘密という文字は似つかわしくないが、ここが彼らの、ささやかな野生味を育む秘密基地かも知れない 
”アー!”


日陰の紅葉

2005年11月29日 | Weblog

 

 彩は 陽陰る庭の 紅葉かな

 我家の庭は約半年は陽が当らない。立替の時”駐車場は3台分が必要な時代”と100坪足らずの団地の北通りを犠牲にした。
 その分家は南になり夏期以外は、当然ながら日陰の庭になる。

 ところで年毎に、この日陰の紅葉の彩りが、日向にあるのより鮮やかになっている。

 残暑が厳しかった今年は殊更、不遇の身に精気を宿してか紅葉の冴えが良い。


枯れ芙蓉

2005年11月28日 | Weblog

 

 アンティークの和服が人気枯れ芙蓉

 芙蓉は枯れた殻にも、何となく暖かさや気品が感じられる。
 むく毛で覆われたオチョボ口から種を吐き出す前も、その後も風情がある。
 ところで、無粋な男の私には判らないが、今アンティークの和服が、和服や着付け愛好者には人気があるようだ。
 近頃の妻は、形見の着物や帯止めなどを引っ張りだしては仲間と楽しんでいる。
 それを眺めて、ふと思い出して見ただけの話である
 


鴨の城

2005年11月27日 | Weblog

 

 水枯れて 岩根露はに 鴨の城

 [続々24日]長瀞の川瀬が浅くなりと、今まで隠れていた岸壁や岩畳の根元の抉れが露出する。

 抉られた奥まで日脚が延びて水鳥達が、のんびりと遊んでいる。その真上辺りでは観光客が憩っている。

 双方で手を振り合う

 川下りの船中だからこそ見ることが出来る光景である。


長瀞の亀石

2005年11月26日 | Weblog

 

 亀石の 背なに紅葉や 川下り

 [続24日]11月22日(良い夫婦の日)も閃いて10何年ぶりかの長瀞川下をした。

 ”これ以上水量が減ったら船底が岩に当る。今年の紅葉は薄くもう枯れ始めている・・”と軽やかな竿さばきの船頭の口調はすまなそうだった。

 途中の亀石は、全身を水面に浮かし船を見下ろし、その先の岸壁の紅葉の彩りは ”いま一つ”だった。


紅葉の露天風呂

2005年11月25日 | Weblog

 

 満願を 滝が消し去る 紅葉溪

 ”明日の勤労感謝の23日は、箱根と長瀞が紅葉の最盛期”とのTVの案内だったので、作日長瀞と近くの満願湯を訪ねた。

 祭日の後日は狙った如くで、同じ思いの老人ばかりだった。

 露天風呂の縁は腰湯を楽しむ老人達が並んで、注ぎ込む湯音と直下の滝の音を聞きながら一様に無口であった。

 紅葉と天然湯だけで満足 《至福》の一時だった。


豊作の柿

2005年11月24日 | Weblog

 

 尺枝に 10個の柿や 飾りおく

 過日出かけた先で、枝つきのとバラの夫々ビニール袋に入った柿を戴いた。 ”今年は豊作ですがが美味しくないですよ...”と。
 帰宅して、驚いた。枝付きのは一尺足らずの小枝に10個の大きめの実
が押し合いへし合いついていた。
 ”ホー!"と妻と感嘆した。夕食のデザートにバラのを早速頂いた。
 旨かった。バラのから戴くことにに決めた。
 残暑がもたらした果実類の豊作で、野生の実が多く栽培野菜の被害が少ない年と聞く。
 小枝に満艦飾のは、暫らく玄関に飾り楽しんでゐる。


祝日の図書館

2005年11月23日 | Weblog

 

 図書館に 孫連れ多き 一葉忌

 今日は「勤労感謝の日」。小春日和に恵まれて各種行事場は盛況だった。普段はゲートボールやグラウンドゴルフで賑やかな公園も少年野球大会等に変身していた。

 風邪気味だったので、借りた本を抱えて図書館に出かけてみた。
 そこで、今日が「一葉忌」である事を知った。

 「にごりえ」やたけくらべ」等を残して短命で逝った作家である。
 長期赴任時代は携行して親しんだことがある。

 ところで、最近、共稼ぎの家庭が多い。連休でない時は、家事で忙しいらしい。孫連れの多い今日の図書館だった。


実南天

2005年11月22日 | Weblog

 

 年金の 気になる話題 実南天
 

 たまに家にいると、同年輩が大根や里芋や柿などを手土産にやってくる。
 すぐに頭数が増え男の井戸端会議が始まる
 昨日の話題は、来始めた「喪中葉書」のことだった。近くでも、お通夜も告別式も斎場ですませ、連絡網も狭まり、欠礼する事が多くなったと互いに嘆く。
 
当面の話が済むと、当然のごとくに、年金や健康保険負担金の話題に落ちつき、やがて三三五五散って行く。
 何はともあれ、不測の大事が起こらなければ、年金で暮らしていることに感謝しつつ・・・ 


一輪挿しの野菊

2005年11月21日 | Weblog

 

 郷愁や 一輪挿しの 褪せ野菊

 台所の出窓にある一輪挿しには何時も妻の気に入りの花がある。

 今あるのは霜枯れ前に散歩路で摘んで来た黄野菊である。

 元の所のはとっくに枯れ果てているので、我家に来て4.5日は延命し
たようだが、今朝は色が褪せはじめている。

 元気がなくなるのを見るのは辛いので、早々と土に返すことにしている。