84才男の明日を生きる挑戦記

84才直後、片手に余る持病の中の除癌は目下経過監視中。
4年後は米寿で五輪。酉年を期に臆せず気張らずの余生で在りたい。

8月尽

2007年08月29日 | Weblog

 

 8月26日 満月を待たせて寄席の跳ねにけり
 8月27日 寄る齢の胸に振振酔芙蓉
 8月28日 月雨来て皆既月食壊れけり
 8月29日 8月のごろんごろんと尽きにけり

 昨夜は”6年半ぶりに全国で観察される筈の皆既月食”関東地方は生憎の天候で叶わなかった。朝刊にでた、札幌上空の赤銅色の月で我慢。「夏を愛する人は心強き人」の歌。今年、特に8月は、猛暑日と熱帯夜で明け暮れた。天地人のあまたがゴロン・ゴロンと耐えた。朝は白に、夕べには薄紅に咲き夜には果てる酔芙蓉。長寿の人生との比較の感慨。朝から雨模様。本格的な秋の入りか?。


夏の甲子園

2007年08月25日 | Weblog

 

 8月21日 消印の早き2学期絵手紙来
 8月22日 ガバ・スゴカー熱闘冷ますとろろ汁
 8月23日 続凸に凹1つある処暑日かな
 8月24日 こほろぎの夢に誘ふ処方箋
 8月25日 消防車の山車が出動北の秋

 22日。8回逆転満塁ホームラン! 佐賀北優勝。高校野球・夏の甲子園は、猛暑の中の変らぬドラマだった。23日は、魔訶不思議の処暑。「暑気退かんとする」24節季の通り、夜来の雨に続くたった1日の涼日だった。北国の児らの2学期が21日から始まった。孫からの絵手紙も終わりかな?!。 圧縮された夏から、1飛びの北の丘の秋は多忙。消防車の山車が嬉しい北国の子供達である。


猛暑列島記録更新

2007年08月20日 | Weblog

 

 8月16日 度肝抜く残暑記録や40.9
 8月17日 宵闇の風オアシスに似たるかな
 8月18日 飲兵衛の横すり抜ける里祭
 8月19日 松手入れ匠を極むる老いの貌
 8月20日 菜園でオシッコする児オクラの実

 雷も遠慮気味だったこの地に、昨晩は”ドドンと慈雨を伴う雷鳴が轟き、涼しい一夜を頂いた。散歩道の家庭菜園の親児も^o^)/だ。8月16日の、40.9℃の史上記録更新日はさすがに堪えた。奇しくも吾74歳。17日夜から18日の涼日は天地のたった1日の夏休み?。当日は地区の納涼祭だった。暑さの中、松手入れの老職人の顔に豊かさと強さを見た。未だ暫くは暑さが続きそうだ。


62回目の終戦記念日

2007年08月15日 | Weblog

 

 8月11日 億劫に深呼吸する残暑かな
 8月12日 花火殻拾ふ楽しみ昔かな
 8月13日 郷里(くに)捨てに庭の一輪盆供かな
 8月14日 子の賞に舞上がる母秋暑し
 8月15日 猛暑日が続く8日目敗戦忌

 追悼! 今日は第2次世界大戦終結62年目。志願、召集の軍人。空襲跡の市街地整理、機銃掃射を受けた一般市民。夫々に今を生きる尊い思いがある。8日の立秋から毎日続く猛暑日、8日目の今日は殊更暑そうだ。列島は花火大会のオンパレード。ガキの頃は富士川べりで球殻集めを競ったものだった。尺寸大の小仏壇には毎日庭の小花を供えている。 


立秋

2007年08月10日 | Weblog

 

 8月06日 大臣が忘れてしまふ広島忌
 8月07日 夏痩せの主治医の注意二度三度
 8月08日 湧き立つを掃ふ雲あり秋に入る
 8月09日 爪赤き親子の祈り長崎忌
 8月10日 南韓も木槿花(むくげ)咲く頃過去未来

 ひょんな機会で「全国こども陶芸展inかさま」の授与式と作品鑑賞会に参加した。道産子の孫が授賞して「茨城県陶芸美術館」に親子の費用全額支給の上京。”ユニークさが審査基準”と知事と審査委員長。道産子が父の故郷の関東の夏初体験にマイってしまう。それじゃーあべこべじゃん”と落語家昇太の真似が出る。62年目の原爆忌。8日は立秋。天空に筆で掃いたような雲を見つける。  


梅雨明け

2007年08月05日 | Weblog

 

 8月1日 凌霄花(のうぜん)の浅間に絡む余力かな
 8月2日 夏負けがコンペに勝ってしまいけり
 8月3日 掌の味覚確かに桃熟す
 8月4日 空蝉の視線に主の骸かな
 8月5日 肩上げの浴衣に主の現れず

 1日に関東も梅雨が明けた。この日宮崎に上陸した5号台風は昨日襟裳岬沖に去った。熱帯夜の5日朝が明けた。窓際の寒暖計は30℃である。”今日は1日晴れ...”の注意報。何時までも元気な凌霄花(のうぜん)に負けずと夏痩せの体に鞭打って出た、グラウンドゴルフコンペに優勝した。無欲の勝利! 葉裏の蝉殻が、下に転がっている、羽なし胴体なしの油蝉の死骸を見つめている。”アア無常”今日あたり孫娘が現れそうだ。