84才男の明日を生きる挑戦記

84才直後、片手に余る持病の中の除癌は目下経過監視中。
4年後は米寿で五輪。酉年を期に臆せず気張らずの余生で在りたい。

一月尽

2007年01月31日 | Weblog

 

 1月26日 着膨れの釣師をあかす犬尾かな
 1月27日 涸れ尽きて指にあまえる酔芙蓉
 1月28日 一株を二人で三日冬菜かな
 1月29日 黒鳥もネッシーもどき冬異常
 1月30日 廃屋に山茶花の紅艶やかに
 1月31日 一月尽「白い恋人」融けて消え

 午後5時過ぎのメディアは”日本列島は春一番の気配、雪なし、氷なし、桜開花、...”と4月上旬並みの一日をまくし立てている。エル二ーニョ現象と地球温暖化の為らしい。偶然か札幌から到着する筈の銘菓「白い恋人」も未着である。明日からプロ野球12球団が一斉にキャンプ入りする。2月18日の旧正を待たず”春ウララ”の今日であった。 


「回天」(出口のない海)観賞

2007年01月25日 | Weblog

 

 1月21日 「出口なき海」に群れなす冬かもめ
 1月22日 初場所やそのまんま東勝つ
 1月23日 一杯に今日の始まる寒の水
 1月24日 日脚伸ぶ傍目八目説く講師
 1月25日 暫くは寒中見舞い学習会
 

 21日の日曜日は色々あった。①コミセンで囲碁教室の予約 ②公園の掃除 ③妻の新年会の会場送り ④句友が語部の映画〔出口のない海〕「回天」の観賞。松明けて日脚が伸びて碁脚も穏やかになった。今日は、AMはグランドゴルフ、PMはいきがい大校友会の学習会で「健康で長生きするために」。
    「回天」を語部と観る淑気かな」 


大寒

2007年01月20日 | Weblog

 

  1月16日 冬港に半生称ふ船と搭
  1月17日 竹林の風に三寒四温かな
  1月18日 阪震が小学校を卒業する
  1月19日 少年にタイムトンネル麦を踏む
  1月20日 大寒を秤に載せてゐたりけり

 今年の<いきがい大仲間の新年会>は横浜中華街だった。紺碧の空には〔マリンタワー〕蒼色の海には〔氷川丸〕が。夫々に半世紀の労を労う。第2の門出に乾杯。阪神淡路大震災後の12年、震災の非体験者に警鐘を鳴らす寒燈籠。大寒の朝も何時もの如く体重の管理をする。地球熱の影響か、大寒に強い印象が残らない。


女正月

2007年01月15日 | Weblog

 

  1月11日 ひび割れの角に歯応へ鏡餅
  1月12日 三代の喧嘩おさまる歌留多取
  1月13日 三椏や利根川に浮く三連峰
  1月14日 不真面目の心が誘ふ日向ぼこ
  1月15日 女正月先ずは妻へと百歳酒

 今年の生活信条は「不真面目」である。猪突猛進を三猿で暮らそうと誓ったら、日向ボッコが楽しい。11日は「鏡開」。餅が白く皹割れした年は”豊作期待”と古老の話。利根川べりの句友の庭に三椏の花がたわわに咲いた。三又の枝先に日光.赤木.浅間連峰が黄色に見える。今日は「小正月」別名「女正月」である。わがパソコンサークルの基幹をなす女性軍が、男性古老の「女正月」の解説を熱心に聞いていた。


七草

2007年01月10日 | Weblog

 

  1月 6日 平民は雀卓囲む四方拝
  1月 7日 幸先はなずな.すずしろ七種
打つ
  1月 8日 成人の日の浅間津々(しんしん)
                     
暮れにけり
  1月 9日 親と児の仕事始めやパトロール
  1月10日 初連碁一手一手に浮世
かな
 

 例年の家庭ジャン卓を囲んだ。亥年に賭けて皆が強気である。半世紀近くの仲間だからあがりの格差はない。七草は例年の順序で大物の薺(ナズナ).清白(すずしろ)と刻む。この界隈ではもう長い間、成人該当者がいない。それでも国旗を掲げて祝った。夕日の浅間嶺の茜雲に未来を感じた。初打ちは今年も連碁になるだろ。様ざまな人生が笑いの中に1瞬に展開される。


亥年来る

2007年01月05日 | Weblog

 

 1月1日 初日の丸亥年の空にざわめけり
 1月2日 初夢や吾大海に富士を漕ぐ
 1月3日 程ほどの呆けでありたし初参り
 1月4日 図書館に余生あり初ボランティア
 1月5日 農道に古老はやばや御慶かな

 早朝の空は無風で快晴。でも初日の丸は朝日を待って騒ぎだした。
 元旦から若者は猪突猛進である。浦和レッズの天皇杯V、箱根駅伝は順天堂が初V、高校ラグビーなど等。図書館の初ボランティア参加の仲間達は相変わらず元気だった。農道で行き交う古老達、先ずは御慶の挨拶が清清しい。
       「快の年」でありたい。