駅前のジムが看護所夏まつり
えきまえのジムがかんごじょ なつまつり
3日間続いた夏祭りが今日も真夏日の中で開催中。体調維持に懸命な自分には日没前からの神輿の競い合いが見どころ。御蔭で通っているジムが景観と看護婦の詰所になり閉鎖中だ。”水無くて何ぞ町ごと神輿かな”となる。
胃癌オペ待つ吾に贅や土用鰻
いがんオペまつあにぜいやどよううなぎ
今日は土曜日の「土用鰻の日」胃癌手術に備えて体力蓄積中の我に特注の鰻膳を手配してくれた妻。例年なら真夏日を構わず駅前通りの深谷祭りに出張っている吾。在宅で頂く。
ゴーヤ生る無き貰い手に置き往く手
ゴーヤなる なきもらいてにおきゆくて
座敷前のゴーヤ簾の3本の豊作に往生している。誰もが作って居るから貰い手なし。あべこべに持ち込まれれる始末。余ったのはレシピ本と仲間との情報交換で化粧水・焼酎と黒酢漬け・お茶の葉などが厨の視界を制している。起き抜けのゴーヤ青汁に始まる日々である。
番犬の空向く腹や梅雨の明け
ばんけんのそらむくはらや つゆのあけ
関東地方が真夏日の中梅雨明けとなった。去年より18日遅れで平年より7日遅れだそうだ。明日から4.5日は曇つても例年にない暑い夏になるらしい。。困るのは取水制限とオペを控る身の体調管理。適度な運動で誘眠に専念しようーと。×
北住みの子ら元気らしメロン食む
きたずみのこらげんきらし めろんはむ
北海道在住の子から例年のごと雷電メロンが着いて2.3日が経つ。近くに住む娘二人に分けて残りを毎食頂いていた。口中でとろける迄に熟した最後のを喰いながら電話交信する。孫達も部活や受験勉強で多忙の最中だ。
爪そめし女工らいずこ鳳仙花
つめそめし じょこうらいずこ ほうせんか
我が狭庭を彩る仲間の1つが鳳仙花である。一花を摘み3本指でこすり合わせると濃い紅色に変る。40年前の海外工場を又思い出す。山村から来た女工達はこれで爪を染めていた。老い初めの今は、最新の化粧で手足の爪を飾っていることだろう。・
向日葵の己が葉そめる蕊子かな
ひまわりの おのがはそめる しべこかな
居間前の園縁に植えた腰高背だけの向日葵6本が茎毎に個性ある咲きぶりをしている。1週間前に直径25センチの花を咲かせたのが種を残す仕事を終えて自分の大葉に花粉を落とし始めた。茎毎に名づけして愛でるこの頃である。
軍配の返るや止まる団扇風
ぐんばいの かへるやとまる うちわかぜ
名古屋場所も千秋楽。稀勢の里の横綱昇進の夢は叶わないが優勝の可能性は残った。4敗白鵬・2敗日馬富士・3敗稀勢の里の絡みあい、勝ち越しの決まる大関照ノ富士・豪栄道の土俵が楽しみだ。
向日葵の南病窓むく二三
ひまわりの みなみびょうそう むくにさん
梅雨明けは北上するのが常なにに、昨日は関東より先に北陸の石川・富山・新潟が明けた。異常気象の年の一つに過ぎないが、それにしても鬱陶しい日が続いている。そんな中でわずかの陽当りを盗んで北向きに咲いて病人を喜ばしている向日葵がある。
学童の途絶へし町や夏休み
がくどうのとだへしまちや なつやすみ
毎朝7時半頃と午後3時過ぎになると古団地の道筋は通学性で賑わうのに今朝はその気配がない。通るのは中学生・高校生の部活生のみ。今日から夏休みになったんだと気付く。学校近くの我が古団地も夏休みになったのだ。