６月２６日 葉を汚す時を刈り込む額の花
２７日 冷房の眼が押してゐるボタンかな
２８日 花茣蓙の鮃と共に泳ぎけり
２９日 風鈴の見つけし風と眠りけり
３０日 図書館の席をうずめて六月尽
１週間前に、梅雨明けした沖縄を除く日本列島は、真夏日続く梅雨休み中である。
昨日の当地は、今年最高の「３３．６℃」を記録し、今日も同じ気配でああるが、西から梅雨前線が北上中の
予報がでた。
道を塞いでいた額紫陽花が醜くなったので、思い切り刈り込んでやった。明日から７月。カレンダーをめくる手が重い。
６月２１日 菖蒲園中に親の輪子供の輪
２２日 姫百合の香もて市民迎へ入れ
２３日 狂奏の果ては涙鐘夏の朝
２４日 週末の俄かに生るる代田かな
２５日 凌霄花の雲居に動く手足かな
W杯１次リーグの奇跡は起こらなかった。６時を告げる鐘の音が鈍く震え、人々は正気に戻った。
凌霄花（のーぜんかずら）は雲に絡みつく風情をかもし、週末の田んぼには、大門・小門の取水口からの注水と耕運機の音がとどろき、次々と生まれる代田（しろた＝田植え準備の終わった田んぼ）の水面が、曇り日に映えている。
６月１１日 一陣の風に不覚の
枝かわづ
１２日 ガザ二アの早寝早起き
長寿かな
１３日 初咲の百合の一輪
朝餉かな
１４日 作法など気にせぬ茶会
苔の花
１５日 梅雨空を掃くごと
庵の管理人
６月１４日は、下記の案内状に従って久振りの校友会行事に参加した。
「熊谷の名勝《星渓園》をご存知ですか？ 昔はここから湧き出る清水が星川の源でした。現在は回遊式庭園を眺めながら、お茶会が多く開かれています。
面倒な作法は省きお茶会で梅雨の一日を楽しみましょう」
テスト
６月１日 狂喜する朝の心肺夏の海
２日 自家用のパッチワークや麦の秋
３日 碧天に素顔をさらす山法師
４日 薔薇園に消えてしまひぬ園児帽
５日 カタバミの生きゐる証黄花かな
