84才男の明日を生きる挑戦記

84才直後、片手に余る持病の中の除癌は目下経過監視中。
4年後は米寿で五輪。酉年を期に臆せず気張らずの余生で在りたい。

六月尽

2007年06月30日 | Weblog

 

 6月26日 残り田を植ゑて関東平野なり
 6月27日 青淵の里に玩札小判草
 6月28日 朝顔の律儀な程の一日かな
 6月29日 育つ子の婆に付き合ふ昼寝かな
 6月30日 6月尽石見銀山晴渡り

 人手の都合か収り残されていた麦畑にいつしか青田風が渡っている。これで「全国一番の関東平野」と言えるのだ。町興しに、経済の偉人 渋沢栄一翁をあしらった10万円札が面白い。石見銀山が世界遺産に登録された。敗戦国の復興の原動力になった日本産業の面目躍如が嬉しい。殊更に、朝晩の朝顔の水遣りが楽しい   


夏至の前後

2007年06月25日 | Weblog

 

 6月21日 葛饅頭こころ通はす人二三
 6月22日 失着の焦り戻れり夏至の雨
 6月23日 庭透くや時に顔出す夏燕
 6月24日 家は塩客は砂糖の西瓜かな
 6月25日 タビアンの又三郎を恋しがり

 今朝の地区天気予報。”雨より紫外線対策が必要な曇り日...” 今年は「陽性梅雨」らしい。夏至の日の7日ぶりの雨も翌日は晴れ、正午頃には自分の影を探しながら歩いていた。昨日の雨も今朝は無く、タビアンの細い茎が風を探している。明日からは晴天が戻りそうだ! 食文化も変りつつある。昨日の客は”砂糖がいい”と言う。剪定した庭を時々燕が走り抜けている。
 


梅雨休み続く

2007年06月20日 | Weblog

 

 6月16日 北国の生をがぶりとアスパラガス
 6月17日 父の日の電話くる子と来ない子と
 6月18日 茶時らしトマト浮沈の取水口
 6月19日 梅雨入り後
          むいか焔(ほむら)の天地かな
 6月20日 洗礼を受けたと卆寿百合の花

 6月14日の入梅後から数えて5日。2階.北側の開放窓の温度計は毎日真夏日を告げている。今朝6時頃、雲のない東空に赤い朝日があった。7時の天気予報は「晴れの真夏日..」。「父の日」の前日に北海道に住む子からアスパラがクール便で届いた。3人の子は夫々、中年の親家業に恙無しである。現役時韓国でお世話になった家政婦(日本人妻)に皆で寄せ書きを贈った。熱心な仏教徒が、卆寿で洗礼を受けたらしい。  


梅雨の入り

2007年06月15日 | Weblog

 

 6月11日 あめんぼー来たれば丸くなる田圃
 6月12日 裏富士の見える故郷蓮の花
 6月13日 日除け網梯子ぐらりと張りにけり
 6月14日 梅雨ちかし夫婦和合の庭手入れ
 6月15日 風鈴の短冊につく音色かな

 ”入梅近し”の情報に、慌てて庭の手入れをしていたら「関東甲信地方が梅雨入りした」たとの追っかけ情報。ところが、あけた今朝は薄日もさす曇空。”もうー梅雨休みかー!?”と呟く。風鈴の短冊が古び変形したので手製のと変えたら音色が微妙に違う。座敷前の日除けは今年も、朝顔と風船かずらの花簾と決めてネット張りをし、苗床を整えた。夏来るの感強し!


潮来のあやめ

2007年06月10日 | Weblog

 

 6月 6日 しなやかや額紫陽花は保谷の花器
 6月 7日 土薤韭(らっきょう)爪の痛さを
                 漬けにけり
 6月 8日 雷坊主泣き声でかき背中の児
 6月 9日 十薬のどの家(や)も何処か古団地
 6月10日 旅立ちの雨に化粧の老紫蘭
 

 このところ近辺各地の気象は雷がらみの荒天候である。一陣の風に、雷鳴だけだった当地区も、昨日辺りから雨が続いている。今日は『水郷 潮来あやめ祭りの バスツアー』だというのに! しかし、庭の草花はどれも彩りを取り戻している。雨の水郷も又楽しからずや  


梅雨前

2007年06月05日 | Weblog

 

 6月1日 草原を羽織袴に更衣
 6月2日 一夏を何度香らす百合農家
 6月3日 会場へ続く門々風鈴草
 6月4日 裏富士の見える末寺や水仙翁
 6月5日 山峡の子等は仲良し山かがし

 6月になって、梅雨前を思わせる天気が続く。1日は衣更日。横綱昇進の白鵬の抱負を語る着物姿が初々しい。2.3日は、ゆり祭りと、風鈴展を楽しんだ。開花し、香りに咽返る会場から、栽培農家のハウスと出荷場の見学を主とした。オランダやニュージランドから輸入した球根で一年中生産している裏方の苦労話を傾聴した。渋沢記念館の恒例の「風鈴草展」も欠かせない。裏富士の見える田舎から移植した我が家の庭先の「水仙翁」も咲始めた。