黒南風や悲報舞い込む句会部屋暫くぶりの句会は3日前に癌で逝った句友への黙禱で始まった。折しも梅雨の前触れ日に。
咲き初むや除けだす家人垣根薔薇 塀沿いに括った薔薇が慌ただしく伸びながら始めた。除けて通るしかあるまい。
捨てられて多産で生きる苺かな
例年のごと手入れしない庭先の苺が緑の葉影に沢山の小粒の実を付け始めた。美味
アイリスの称ふやダンケダンケとな 他所よりは遅いジャーマンアイリスが次々に咲きだした我が家の庭先です。
石楠花の画面に白き我が市名テレビで紹介された芍薬園が見覚えのある花園。直視したら我が市名の字幕が出ていた。
八十爺の一念発起泳ぐなり適度の運動と熟睡を得る一つとして5月からクロールに挑戦し基礎から特訓中である。
初髷の初金星や初鰹夏場所から髷姿の遠藤関が昨日横綱鶴竜から初金星をとった。不漁の初鰹も獲れだした。
苧環や口ずさむ古歌しずや静オダマキが咲きだすと「伊勢物語」の”しずや静、静のおだまき繰り返す...”が口を出る。
芍薬の咲き順競ふ頭突きかな庭先の牡丹の散った辺に芍薬の蕾が乱れ立つ。風に揺られての頭突き合いは咲き順かも
暮れなずむ塀に蔭追ふ垣根薔薇
日没頃の道端の視線の高さに咲く薔薇の風情。そんな道を選んでの夕暮散歩がいい。