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品川区でも無名「中延駅」 new
の深い魅力 連載 6
東京の田舎だった
オープン当初からレイアウトは基本的
に変えていないという店内。伺った日
は、美空ひばりのジャズアルバムがか
かっていた。壁一面の食器棚は、建具
屋による造り付けで、「東日本大震災
の揺れでも、びくともしなかった」(
郷子さん)と、年季の入った柱を撫で
ながら教えてくれた。「私が小さい頃
はね、近所の古い人たちの話を聞くと、
ここらへんは東京の田舎だって言われ
ていたんですって、昔の地名はエバラ
村だったって、そんな感じが今でも残
っているんですよね。人情が厚いって
いうのかしらね。そういう街なんです
」(郷子さん)そんな郷子さんは、幼
稚園から高校まで、別の街にある私立
の学校に通った。だからだろう、少し
客観的な目で街のことを語ってくれる。
(次回に続く)
品川区でも無名「中延駅」 new
の深い魅力 連載 5
昭和39年開店の喫茶店
商店街を、中延駅の方向に戻る。地下
鉄浅草線の中延駅近くにある昭和テイ
ストたっぷりの喫茶店「ニュープリン
ス(東京都品川区中延4-6-1)」で話を
聞くことができた。
和39年にオープンしたこちらのお店。
オーナーは長く西山郷子さん(74)が
担ってきたが、最近は息子の直也さん
に代替わりしたとのこと。
外資系の企業に勤めていた直也さん
は、去年脱サラし店を継ぐことを決
心した。現在は「まだまだ修業中(
本人談)」なのだそう。イチから自
家焙煎の技術を学び、近く本格的に
提供を始めるのだという。
(次回に続く)
品川区でも無名「中延駅」 new
の深い魅力 連載 4
目をつぶっても歩ける
目ぇつぶって歩いていても、あ、そ
ろそろあの惣菜屋さんだな、という
ことは焼肉屋も近いなとかって分か
るんだ。それぞれの店がそれぞれに
いい匂いの料理を作ってるからねぇ。
もちろん、ホントに目ぇつぶって歩
いてたらアブネェからそんなこたぁ
しないよ。でもね、そのくらい、地
元の人たちにとっては日常使いの商
店街なんだよ」杖をついたオジサン
が、なかのぶスキップロードの魅力
をそんなふうに語ってくれた。
(次回に続く)
品川区でも無名「中延駅」 new
の深い魅力 連載 3
半径600m中に3駅が収まっている
東急大井町線で、中延の隣は「戸越
公園駅」と「荏原町駅」だ。1日の平
均乗降人員を見ると戸越公園は1万29
77人で、荏原町は1万4734人。そして
中延は2万487人と突出している(ど
れも2023年度)。地下鉄への乗り換
え需要もあることから、この数字な
のであろう。上に挙げた駅たちは中
延を支点に、半径600mほどの円の中
にすっぽり収まる。この界隈は、少
し大きな通りには商店が並ぶが、ひ
とつ道を入ると、住宅地が広がる。
また、東急大井町線の中延から、東
急池上線の荏原中延までは、アーケ
ード商店街の「なかのぶスキップロ
ード」がつなぐ。日常の買い物はこ
ちらでなんでも揃うから便利だ。
(次回に続く)
品川区でも無名「中延駅」 new
の深い魅力 連載 2
中延駅と荏原中延駅
都営地下鉄、中延駅のA3出入り口から
街に出ると、左手すぐに横浜に直行で
きる国道・第二京浜が見える。右手に
ほんの少し歩くと、東急大井町線の「
中延駅」だ。2つの駅の間には、地元
に密着した店が並ぶ。東急大井町線の
中延駅から、500mほど北上すれば東
急池上線の「荏原中延駅」だ。街の人
たちが語るとおり、交通の便はすこぶ
る良さそうである。
品川区でも無名「中延駅」 new
の深い魅力 新連載 1
する「住みたい街ランキング」。トッ
プテンの顔ぶれを眺めると、常連の吉
祥寺や恵比寿、新宿、目黒、最近だと
北千住や大宮なんかも人気だ。しかし、
どれも「まぁそうだろうな」と思える
ような街ばかり。この連載では、住み
たい街ランキングにはなかなか登場し
ないけれど、住み心地は抜群と思われ
る街をターゲットに定め、そこを実際
に歩き、住む人の声と、各種データを
集めてリポート。そして、定番の「住
みたい街」にはない、「住むと、ちょ
っといい街」の魅力を掘り起こしてい
く。2025年のひとつめは、東急大井町
線、都営浅草線の「中延駅(東京都品
川区中延)」。地元の人たちに街の魅
力を聞くと、決まって最初に口にする
のが「交通の便の良さ」である。
末並俊司 ライター
(今回新連載です)
鳥貴族・やきとり大吉一緒に new
なる影響 最終回 18
大倉氏の世界戦略の成功の鍵
まずは日本において、鳥貴族、やきと
り大吉、それぞれが魅力あるブランド
として成長していく必要がある。鳥貴
族は大規模なチェーンであることから、
ビジネスライクな印象を持っていたが、
前述の通りもとは大倉氏が1店舗から
立ち上げたチェーン。そのDNAは、創
業以来継ぎ足しされたタレ、丁寧に継
承されてきた串打ちの技術に息づいて
いる。またやきとり大吉も同様に、創
業以来継ぎ足しされたタレと串打ちは
もちろん、店主が客を見ながら、微妙
に調整する焼き加減が同チェーンなら
ではの魅力だ。引き継いできたブラン
ドの魅力を残しつつ、協業でよりプラ
スの効果を発揮していけるか。大倉氏
の世界戦略の成功はそこにかかってい
る。
(今回最終回です)
鳥貴族・やきとり大吉一緒に new
なる影響 連載 17
2027年の創業50周年の
プロジェクトの一環
これらブランドコンセプトや店舗デ
ザイン、メニューなどのリニューア
ルは、2027年の創業50周年を見据え
たプロジェクトの一環。なので、グ
ループ傘下に入ったことと直接の関
係はない。しかし、ダイキチシステ
ムには従来マーケティング部門がな
かったため、グループに加わってか
らは鳥貴族のマーケティング部門と
連携しているそうだ。メニュー開発
などで両者が相互に影響しあったり、
あるいは商品が似てくるということ
も考えられるかもしれない。
(次回最終回です)
鳥貴族・やきとり大吉一緒に new
なる影響 連載 16
白い大吉誕生
大きく変わってきたのが大吉だ。大吉と
言えば赤い看板に極太の文字がおなじみ
だが、このところ、木目と白を基調とし
た新しい大吉が生まれているのだ。大き
な窓から店内が見えるため、入りやすい。
メニューも女性やファミリー層を意識し、
変更を加えた。この新しい大吉を「白大
吉」とし、従来の店舗を「赤大吉」と呼
ぶようになった。さらに、赤い大吉のコ
ンセプトはそのまま、ロゴや店舗デザイ
ンを刷新し、入りやすさをアピールした
「新しい赤大吉」も出店されてきている。
(次回に続く)
鳥貴族・やきとり大吉一緒に new
なる影響 連載 15
注目マーケッティングとメニュー開発
また、すでに変化が表れており、注目し
たいのがマーケティングやメニュー開発
の部分だ。鳥貴族では2021年にマーケテ
ィング部門を立ち上げ、メニュー開発や
プロモーションを行ってきた。確かに、
今回久しぶりに訪ねると、以前の鳥貴族
との違いを感じた。なんとなく、目新し
さを感じたのだ。実際、期間限定メニュ
ーの頻度も以前の3カ月ごとから、2カ月
ごとにアップしている。アプリ連携など
販促も刷新した。
(次回に続く)
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