風とともに走れよ自転車

旅日記。今の自分のモノローグ。

「苦海浄土」今は?

2015年04月11日 | 日記
石牟礼道子の小説「苦海浄土」を二十代の頃に読み、まずその文体と表現に感動したことを覚えている。水俣病だ。

鹿児島県から熊本県に自転車をすすめる。
国道3号線を、トラックを気にしながら水俣へ走る。空は曇り空、そして向かい風、寒い。

行かなくてはならないところ水俣。
やっとこれた水俣。

水俣病資料館はきれいに整備された公園の高台にあった。
そこから眺める水俣湾は、その毒された過去を素知らぬ風に穏やかな表情だった。
時は確実に流れていた。
チッソ水俣工場は今も街の主要な産業という。

だけど、
水俣病におかされたモノクロの写真群は永遠に語り続ける。
決して忘れるなと。
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