鳥まり、参る!

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美貌のスターこそ嫉妬する場合もある。

2019年11月24日 | シリアス
【あなたはどっち?】

男女関係なくですが、この世界には

「自分より美しい人をぜったい近寄らせない・ゆるさない人」



「とにかく美しい人が大好き。

 自分より美しい評価を相手が受けてもかまわない人」

がいる。


これが全てではもちろんなく、そもそも美醜のジャッジメントに興味がない人もいますし、

「美しくても、自分をよく立てて出しゃばらないならゆるす人」

なんてのもいる。

私は数年前に六本木かどこかでやっていた『マリー・アントワネット展』ともっと前に三菱美術館でやっていた『ルブラン展』を観に行ったことがあります。

アントワネット展はたくさんの肖像画が並ぶ中、私も含めてほとんどのお客さんが

「おおーっ

「かわいい

「この人綺麗

と色めき立っていたのが、『ベルサイユのばら』にも登場するデュ・バリー夫人とポリニャック夫人の肖像画でした。

「精一杯盛って美しく描いてもらってこれか…」

と思う(ごめん)絵が多い中、この二人はめちゃくちゃ可愛かったです。

『ルブラン展』はルブランさん(アントワネットが信頼していた女性画家)の描く肖像画は基本モリモリに美しくかわいく描いてくれているので可愛いものが多かったけれど、その中でもポリニャック夫人は抜群に可愛かった。

清楚で儚げな美貌でね…それで中身がアレなのだから、ポリニャックさんすごいよ(笑)。

対して『ベルばら』で悪役として描かれていたデュ・バリー夫人は実際はとても優しい女性だったそうです。

マリー・アントワネットはフェルゼンとの不倫がとりあげられがちですが、生涯を見てみると男と恋して遊ぶことよりも、可愛い女友達と一緒におしゃれやおしゃべりを楽しむ方が圧倒的に好きな女性だった感じがします。

そして、どうやら自分より美人な友達に嫉妬しないタイプだったようです。

「自分が一番身分が高くてエライんだから、そりゃ嫉妬しないでしょ?」

と思われますか?

そうでもないんだって…。

ロシアのエリザヴェータ女帝が

「美しい絶対権力者だからこそ、美しい人をぜったいにゆるさない嫉妬深い人」

だったと言われています。

ロシア一の美女といわれていた彼女、肖像画を見ると

「ふっくらしてるけど、女帝でこの姿ならとんでもなく綺麗だよなー」

と思います。

彼女の嫉妬深さ・残忍さはすさまじいもので、あのエカテリーナ2世も含めて周りは散々苦しめられたと伝承されています。

「あの子、かわいい顔してる」

と目についてしまった侍女は遠方に飛ばされ、

「あの御方、ドレスがとってもお似合いね」

と注目された人には

「そんな格好で現れるな!!!」

と難癖つけて着替えを強制するなどなど…。

もっと強烈なエピソードが知りたい人はぜひ調べてみてね(笑)。

「自分が国一番の権力者であり美女なら、余裕をもってすごせそうなのに…」

と思いますが、立場じゃなくて本人の思考が行動を決めるようです。

「女って…」

という話では全くなく、男性でもこういう人はいる。

私の先祖には器量自慢の男性が何人かいたのですが(彼らの美貌は子孫に一切受け継がれなかった…)

「ひいじいさんは美形だからこんなひどい目にあった」

「そのお父さんもこんなに苦労した」

という話はいくつも伝えきいております。

やっぱり同性間の嫉妬が多いみたいね…

私の友人にもいましたよ。

彼女はとっても美人さんで、彼女の母親ももちろん美女。

母親は娘が自分より注目されるのがゆるせなくて、美容院いくお金は渡さないし、ドライヤーも使わせない。

だから癖毛がすごいことになっていた

洋服もスーパーで買ってきた選び抜かれたダサ服しかぜったい与えなくて、学生時代の彼女の私服はかわいそうなほどダサかった。

母親が

「ぜったいこれ!」

と選んだというメガネもすごいダサかった。

でも母親である自分はいつもキメキメにおしゃれなんですよ。

裕福な御宅だったから、子どもの私でもわかるブランドものの日傘・バッグ・靴、高そうなハイファッション、そしてしっかりケアして綺麗にウェーブした長い髪

このお母さんに

「学生時代もモテてモテて大変だったんじゃないですか?」

と一度聞いたことがあったんだけど、

「両親が厳しくて、電話かけてきたり家に来る男の子のこと怒鳴って追い払ってたの。

 だからお付き合いなんかできなかった」

と語っていたからその世代も毒親だったようだ。

闇…。

美しさだけでなく人気もこれがそのまま当てはまる。

自分が大スターだからスターの素質があるライバルを徹底的に嫌う人もいる。

スターならではの魅力を愛して楽しむ人もいる。

色々です。

人の心は…闇が深い。

人によるけどね、もちろん。

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