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その人達の視点と心で。

2021年08月14日 | シリアス
【人は己の仲にある偏りをさっとは直せない】

大学のとき、すごく厳しい先生の授業をとっていた。

社会史だったか人類学だったか忘れたけど。(←ダメじゃん…)

難しい分やりがいがあって面白い授業だったけど、テストもレポートもすごくすごく難しかった。

出席が足りててテストを受けてレポートを全て提出しても単位がもらえない子もたくさんいた授業。

私も最終レポートで手こずりまくってしまい、

「こうなったら…感情に訴えるアプローチで保険をかけるしかない…!」

と考えた。

「これはあまりにも拙く不十分なレポートかもしれないが、この学問の第一歩はその人たちの心や生き様を想像することであろう。

 それだけは心がけて書いたつもりだ。

 私という個人ではなく彼ら・彼女らがどう感じどう生きたかを」

みたいな意味のことを、できるだけカッコつけた言葉で書いた。

おかげで最優秀評価をもらえた。

ヤケクソで書いた言葉だったけど、思い出してみると

「ほんとにそれだよね」

と未来の私が納得してしまう。

歴史について私達が考えたり話したり、あるいは作品を作りあげるときに

「その時代に生きた人達はどうだったか」

と慎重に想像できる人はそんなに多くない。

誰でも時代の・文化のバイアス(bias=斜め。偏り。偏向)がかかるから。

エンターテインメントの分野は売れて金を生み出すことが何よりも大事なので、こんなこと言うのナンセンスではあるんだけど、史実を元にした作品…特に実在の人物と同じ名前・設定のキャラが出てくる作品があまりにも現代的価値観で作り上げられてるのを見ると

「いやいやいや、当時の人は多分こうじゃないでしょ。

 それこそが彼らの耐えた悲しみ苦しみであり、そこを後世の我々が知ることに意義が…」

と考え始めてしまうのです。

言わないよ、うざいから。

でも思ってる。

そこを知ろうとすることを、彼ら・彼女らは望んでるんじゃないか…と。

わからないんだけどね、それこそ私の勝手な想像にすぎないかもしれないけど、でも強く思ってしまうのだ。

上に従うことが絶対で、背いたら命を奪われたり一族まとめてひどい目にあったり。

圧倒的な暴力が支配していた時代に生きた人たちの気持ちは、やっぱり我々が軽い気持ちで解釈するようなもんじゃないと思うのよ。

きちんと敬意をもって、そして残酷な事実に

「そんなことあるわけない!!」

って拒絶せずに、その時代のその人たちの視点で見るのだと想像する。

その人たちの心で感じて考えるのだと想像する。

それをまずやらずして、歴史は扱えないのでは…と私は考えている。

今の私たちにもこの時代ならではの見方・感じ方・考え方が強く強く存在してるから、意識しないと偏りがとんでもなくなっちゃうと思うのだ。

現代に生きる誰かの偏った価値観と想像で描かれた物語を

「これが○○時代に生きた人間・××ですっ!!!」

って受けいれてしまうのは、本人たち嫌なんじゃない?と。

歴史作家さんにはもちろん当時のあらゆることを調べて、気をつけて書く人もたくさんいらっしゃるんだけどね。

それもドラマ化・映画化するときには全部現代ナイズ・監督ナイズされてしまうと悲しいものに。

「史実を元にしたフィクションです」

の意味をどれだけの視聴者が理解できるのか…。

勝手にモヤモヤしちゃう私なのです。








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