和菓子の国の人だから

関西中心に美味しい和菓子を紹介。
貴方の旅に和菓子でちょこっと甘味付け…

035(奈良)香芝 おはぎ

2012-12-16 11:21:41 | 奈良の和菓子
昨日、ロードバイクで初めて訪れた奈良県
香芝市。
そこで立ち寄った「紅乃屋」さんです。

<紅乃屋の店構え> ~奈良県香芝市上中~

創業は昭和53年、交通量が多い国道168
号線沿いにあるお店。
なんといってもおはぎが有名です。
この日も入れ替わり立ち代わり次々お客さん
が訪れていましたが、不思議と私を含め全て
おっさん…。

<おはぎ>

あんこたっぷりの素朴なおはぎ。
お店の人によると、北海道産の十勝小豆と
兵庫県三田産の餅米を使っているそうです。

塩味の効いたつぶあんは甘さ控えめ。
中の米粒はしっかり弾力があり、食べ応え
十分。
それでも、食後でも2つ3つはいけそう。
(1個 \199)

おっさんにも人気の紅乃屋さんのおはぎ。
確かに美味しいけど、1個199円はちょっと
高いのでは?
もう少し安ければしょっちゅう買いますが…。


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034(奈良)當麻 中将餅

2012-12-12 22:17:30 | 奈良の和菓子
以前からお気に入りで何度も訪れているお店。
ただし、当ブログ開設後は初めての訪問です。

<中将堂本舗の店構え> 
~奈良県葛城市當麻~

近鉄南大阪線当麻寺駅の目の前にあり、創業
は昭和4年というお店。
いつ訪れても観光客らしきおばさま達で賑い
ますが、若いお姉さんは見かけません…。

建物は町屋というよりは立派な民家の一角を
店舗にした感じ。
飲食スペースは店内のテーブル席の他にも
中庭に大きな木製のテーブル席があります。

<中将餅>

餡を載せた一口サイズのよもぎ餅。
牡丹の花びらをかたどっているそうですが、
當麻寺の牡丹にあやかっているのかな?
餅はものすごく柔らかく、よもぎの風味が
口中にふわっと広がります。
甘さ控えめのあんは、きめ細かく口の中で
溶けるような感じ。
こしあんかと思いきや小豆の粒が少しだけ
入っています。(粒あんという程ではない)
柔らかい餅と舌触りのいいあんの組み合わせ、
まるで飲み物のように喉を通ります。

店内では中将餅2個と煎茶のセット(\300)
やぜんざいなども食べられます。
持ち帰りメニューはきめ細かく、2、3、4、
5、8、12、15、20、24、30、40、48個の
設定あり。
(4個入り\280、8個入り\550 など)
ただし、持ち帰りは柔らかさが災いし、
横にするのは厳禁。

ちなみに、當麻寺の参道沿いには季節限定で
よもぎ餅を売る「春木春陽堂」さんがあり、
そちらも一度は味わいたいところですが、
やっぱり一年中売ってくれる「中将堂」さん、
貴重です。
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033(奈良)田原本 五千石

2012-12-02 21:51:06 | 奈良の和菓子
歴史薫る奈良の田原本で2件目に立ち寄った
のがこちら「はつの家」さんです。

<はつの家の店構え>
~奈良県磯城郡田原本町~

落ち着いた建物が多い田原本町の旧市街地に
あって妙に目立つ色の建物。
こじんまりした店内ではロールケーキなどの
洋菓子も扱っています。
店のご主人も愛想良く対応してくれ、ロード
バイクで来たということに興味を示してくれ
ました。

それはさておき、購入したのはこちら。

<五千石もなか>

領主平野家の石高「五千石(ごせんごく)」
をその名に冠したもなか。
俵型のもなか皮の表面に五千石の文字が入り、
以前彦根で購入した井伊家の「三十五万石」
と同じ発想。

皮はほどよくしっとり、中身は甘さも適度な
粒あんで正統派のもなかです。
これといった特徴はありませんが、バランス
が良くなかなか美味しい。
表面に記された石高は小さいけど、味は彦根
の三十五万石にも劣りません。
(1個 \137)

ちなみに平野家の祖、平野権平(1559年 -
1628年)は豊臣秀吉の家臣で、福島正則や
加藤清正らとともに「賤ヶ岳の七本槍」と
呼ばれながら、唯一大名になれなかった人。
大坂の陣を前に敢えて敗戦濃厚な大坂方に
つくことを家康に告げた(結局は許されな
かった)硬骨漢。

そんな権平を誇りに思い?わずか五千石
ながらも堂々ともなかに記したに違いない。
(たぶん…)
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031(奈良)信貴山 寅まんじゅう

2012-11-20 15:30:05 | 奈良の和菓子
奈良県生駒郡平群町の信貴山朝護孫子寺は
あの聖徳太子と虎に縁が深いお寺。
そんな虎に因んだ名物を売るお店がこちら。

<曽我乃屋本店の店構え>

信貴山の参道、仁王門の手前にあるお店。
建物自体は新しいながら、大正初期創業と
約100年の歴史があるそうです。
たぶん、創業当時はもう一つの名物よもぎ
餅を売っていたんでしょう。

そして、本日紹介するのはこちら。

<寅まんじゅう>

広島のもみじ饅頭と同じ、カステラ生地の
饅頭。

造形はかなりリアルで、タイガーマスクばり
のイカツサ。
「虎だ!虎だ!お前は虎になるのだ!」…
って懐かしい。
私はリアルタイムでは見てませんけどね。

ところで肝心の中身は、しっとりあっさり
目のこしあん。
この手のカステラ饅頭は味の差別化が難しい
ので、あんが命ですが、なかなかイケる。
値段も手頃で、ここへ来たらもう買わずに
いられません。
(1個 \80)

I can't help buying "Tora-manjyu".
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028(奈良)田原本 権平もなか

2012-11-06 13:39:06 | 奈良の和菓子
奈良県磯城郡田原本町は「賤ヶ岳の七本槍」
の一人、平野権平を祖とする旗本、平野家
5千石の陣屋町。
陣屋こそほとんど名残をとどめないものの、
町並みは江戸以前の面影を色濃く残します。
今回は田原本町にある有名店「雲水堂」さん
をご紹介。

<雲水堂の店構え>

慶長8(1604)年創業と400年を超える
老舗和菓子店に相応しく二棟続きの堂々
とした店構え。
京の菓子職人だった初代が平野権平長泰
に招かれ、平野家御用菓子司を務めたと
いう由緒ある店。
代表銘菓は「ふり松風」、甘みのある生地を
引き伸ばし、けしの実をふりかけたお菓子。

そんな「ふり松風」と並ぶのが、こちら。
<権平もなか>

御留菓子「権平もなか」。
九代領主の求めにより野点の茶席のために
作られ、当主はこの功で帯刀を認められ、
町方支配年寄役の名誉を授かったそうです。
それにしても初代領主の名前「権平」を
呼び捨てにするなんて…

白い皮の方を食べてみると、「あれ?普通の
あんじゃないような…」
どうやら黒豆を使った餡みたいです。
あっさりとした上品な黒豆餡なかなかいい。
(1個 \126)

一方の普通の皮の方は王道の小豆のつぶ餡。
こちらも甘さ控えめでおいしい。
(1個 \126)

「権平もなか」はもなかとしては大きめで、
コストパフォーマンス高し。

おまけで、お店の方が薦めてくれたお菓子
をもう一品。

<香りあずき>

小豆と生クリームを練り込んだ生地を伸ばし、
焼いて、餡を挟んであります。
甘さ控えめで、少し洋菓子のテイストを取り
入れた品のいいお菓子。
食感も軽いのでいくらでも食べられそう。
(1個 \137)

田原本町は小さな町ながら、歴史と美味しい
和菓子が味わえるいい町です。
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