和菓子の国の人だから

関西中心に美味しい和菓子を紹介。
貴方の旅に和菓子でちょっとアクセント…

006(和歌山)和歌山 本ノ字饅頭

2012-03-07 14:50:27 | 和歌山の和菓子
和歌山銘菓、総本家駿河屋の「本ノ字饅頭」
をご紹介。
寛政2年(1461年)に京都伏見の郊外に
鶴屋の屋号で饅頭の商いを始め、徳川頼宜公
の紀州入りに伴い紀州家御用菓子司に任命、
和歌山に御用本店、伏見に総本家を置いたと
いう老舗中の老舗です。
(本社は和歌山市)

<総本家駿河屋の店構え>


りっぱな店構えです。
店員さんの対応もとても丁寧で、代金も
小さな塗盆のようなものでやりとり。
和菓子屋さんというより百貨店の売り場の
ようです。

駿河屋といえば、よく見かけるのは一棹で
数千円もする高級煉羊羹ですが、和歌山市内
の駿河町本舗では、ここにしかない酒饅頭
「本ノ字饅頭」も有名。

「本ノ字饅頭」は紀州徳川家が参勤交代で
江戸へ行く際には携帯食に供せられたという
創業以来の一品。
また、名前の由来については、藩主の学問
指南役であった李梅溪という人が藩主から
命じられ、親孝行の大切さを教えるために
作成した触れ状「父母状」の一節である
「正直は本なり」から「本」の字を引用した
んだそうです。
饅頭の名前からも長い歴史と伝統を感じます。

<本ノ字饅頭>

箱入りもありますが、ばら売りを購入。
(1個 \116)
見た目は名前に偽りなく「本」の字が焼印
されており、なぜか可愛らしく見えます。
高級店で買う、庶民的な和菓子って感じ。

皮は厚めでしっかりしていて、ほのかに
お酒の香り、中身はしっとりこし餡で、
甘さは丁度いい感じ。
酒饅頭は得意じゃなかったけど、これは
いけます。
皮は当日中に固くなるので、そういう時は
水分を与えレンジで温めれば、味が復活。

同封されている説明書きには、レンジで
温める時の個数ごとの目安、冷凍すれば
30日間は保存可能など丁寧に書かれてます。
こういったところも行き届いていて好感が
もてます。

和歌山は御三家、紀州徳川家の城下町だけ
に他にも美味しい和菓子がありそうですが、
それは次の機会に…。
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