静岡やすま園 ときどき お茶 日記

静岡県名産のお茶を、たくさんの方に愉しんでいただきながら、閲覧希望のブログです。

もう少し、お待ち下さい。

2008年04月09日 | お茶について

桜の花の見頃も終演を迎えようとしている。いよいよ本格的な新緑の季節。

きれいに整枝された茶樹から、ほんの少しだけ芽吹いた茶の芽を、撮影した一枚の写真。
4月初旬某日。ここは、静岡県 周智郡 森町。当店で販売している「遠州森の茶」が
摘採される茶園です。

じっくりとよーく見て下さい。
新芽が顔を出している枝の表面に、ひび割れ状の筋があることが判りますか?

例えるとマスクメロンの表皮のひび割れのようなものですが、この筋が良いんです。
お茶の木が元気な証拠、十分に力を蓄えて芽伸びしようとする姿です。
地中奥深くまでまっすぐに根を張り、土本来の栄養・水分を吸い上げ、夏の干ばつ
や冬の厳寒期も自力で耐え抜いた力強い茶の木。
摘採される茶葉は芽重型(がじゅうがた)と呼ばれ、薫り・甘みも強く、葉肉も厚く、
栄養価も高い。

日本人が、日本の初夏を満喫することのできる「色鮮やか・薫り漂うおいしい新茶」
その新茶になる新芽を摘まれることにより、茶の木は弱ります。
摘み取られた箇所には、病害虫も発生します。一番茶、二番茶と摘まれて、傷だらけに
なった後のダメージは想像以上。

収穫後は、傷ついた茶の木を、生産者がじっくりと時間を掛けてやさしく手入れを施し、
翌春の新茶期には、また見事な新芽を芽吹かせる。

毎年、地道で且つひたむきな努力が、産地では繰り返されています。

「たかがお茶、されどお茶」一服のお茶が物語るストーリー・・・。 つづく。

人と人とを結ぶ「静岡やすま園」 <http://www.yasumaen.jp>

静岡やすま園
〒431-0427
湖西市駅南1-3-1
パレマルシェ新所原店内1F
TEL:053-577-5357
FAX:053-577-5355

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