東京タウンウォッチング情報 & 経営コラム 「経営コンサルタント・安岡裕二」の情報とヒント

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タウンウォッチング 帝国ホテルの買収は三井不動産に決まり

2007-09-22 14:38:15 | 銀座・日本橋・人形町・東京・丸の内
 タウンウォッチング 帝国ホテルの買収は三井不動産に決まり

先に、帝国ホテル(国際興業)の筆頭株主、外資ファンドのサーベラスが、三菱か三井かに売却の意向というニュース(*カテゴリーから「丸の内、銀座」を選び7/7付を見る)を伝えたが、三井不動産が名乗りを上げたという新しいニュースが報じられた。日比谷地区は、帝劇や宝塚がある銀座文化的匂いのするゾーンで、三井にとって戦略的価値が高かったようだ。将来、周辺を含め開発の思惑があるらしい。
 昨日21日、日経のニュースと共に、株はストップ高を付けた。買値は、時価を大幅に上回り、三井側の期待の高さを思わせる。
 ところで、株の売買の成功は、事業経営に置ける先見性と実行の決断が似ている所があるのではないかと思う。先見性と言っても、遠い先の見通しよりも、比較的近い所で既に兆候が現れている事が多い。今回の買収劇も、ファンドの意向は既に報じられていた事だった。しかも、どちらにせよ、三井、三菱という大手が戦略的に乗り出す可能性が高い事は大方が理解出来る処だった。
 「いずれはそうなるだろう」と予想出来ても、問題は「買う」と決断出来るかどうかだ。決断というのは、「実行に移す」という事であり、ぐずぐずしていたのではチャンスを失する。経営者の資質というのは、ここにあるのではないか。
 株の世界で、(タラ、レバ)を繰り返しているようでは、授業料とばかり言っていられない。
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