陋巷にさまよう (野を拓く 第2部)

プアなわが道とこの世を嗤笑するブログ

ハト・ガイソブン

2010-03-05 08:58:31 | Weblog
見ていた韓国テレビドラマ「泉蓋蘇文(ヨン・ゲソムン)」が終わった。
楽しみが一つなくなった。

史実とドラマは別物だが、
ワタシは、泉蓋蘇文を一種の英雄としてとらえているし、
それは韓国ドラマも同じなのだが、
しかし、本当にそうであろうか、と考えてしまいますなあ。
勿論、評価は、視点で全く違ってくるのですがね。

隋や唐に追従する王や貴族を抹殺し、
隋・唐に徹底抗戦をするが、
しかし、彼の死後、内紛に端を発して唐に滅ぼされる。
そのタネは、結局ジブンが蒔いたのでござります。
燃え尽きる直前のひとしきりの炎でござりましょうや。

誇りを失なったとしても、
もし、唐を宗主国としてあがめ、無理難題にも耐えれば、
滅亡だけは免れ、亡国の辛酸を舐めずに済んだかもしれない。
本当のところ、どちらの選択が正しかったのか。
泉蓋蘇文に殺されたコ・ゴンム(高建武、栄留王)の追唐政策の方が、
ひょっとすると正解ではなかったか、と。

矜持を保つのか、
はたまた、民の日々の生活を優先させるのか、
なかなか難しい部分がありますからなあ。
勿論、両立できればベストであるが、それができない場合には。

一つだけハッキリしていることがありますぞ。
ワタシも自戒すべきなのだが、
ジブン中心に、目先のことばかりに目を向けていると、
そのうちに、とんでもないことになるよ、ということ。
個人でも、組織でも、国家でも同じこと。
日本の近くにもそういう身勝手な国が幾つかありますなあ。
そういう国の未来は想像がつく。
おっとっと、ヨソのことを言う前に、ジブンの足下を見ないとね。
日本の、坂の下のゴミタメは、もう間近なんだから。
すでにゴミタメに入ってしまっているワタシからの忠告ですぞ。

ハトヤマさんよ。
総理になったのだから、いっそ泉蓋蘇文の心意気で、
反対があろうが、何があろうが、
既存のものを全部ブチ壊す改革をどんどん進めたらどないでしょう?
もっとも、それが我々にとってハッピーなのかどうか知らないけど。
今の調子でフラフラ&モタモタしていると、
社会が混乱するだけで、いずれ自滅し、
結果、何もしない方が良かったということになりかねませんぞ。
コメント
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