陋巷にさまよう (野を拓く 第2部)

プアなわが道とこの世を嗤笑するブログ

年金積立て不足を加入者全体が負担?

2012-03-18 10:11:12 | Weblog
報道によると、
政府・民主党は、厚生年金基金の公的年金部分(代行部分)の積立不足について、厚生年金加入者全体の保険料で補填する検討に入ったとのこと。
えっ?  
何で、AIJ投資顧問とかいう会社の詐欺のせいで、
いや、違った、
年金基金自身の、オノレの運用の失敗を、オノレの判断ミスを、何で厚生年金加入者全員が負担するんですかな?

ん?
「加入企業の連鎖倒産が懸念され、救済措置が必要と判断した」ですと?

何ですか?
それは?
何を言うておるのでござりましょうなぁ?
政府・民主党は。。。

そりゃあ、運用に失敗した年金基金、そして加入企業は影響を免れず、
結果として倒産する会社もあるだろうし、
雇用問題その他にも波及し、
加入企業や従業員にとっては、理不尽との思いもあるだろうが、
今の日本社会は、オノレの失敗はオノレが尻ふきをするのが当たり前でござりますよ。
もし救済が必要ならば、別の形で行うべきでありましょう。

そもそも、総合型の年金基金に加入しているのは中小企業だが、
加入企業は、中小・零細企業の中でも相対的に体力があるのでござります。
従業員のために年金基金に入りとうても、その余力なんぞ「ない」企業はゴマンとありますがな。
ワタシが経営していた(いる)会社でも、年金基金なんぞに加入する力はござりませなんだ。

大企業とは比較にならないにせよ、
そんな相対的に余力がある(あった)中小企業を、
何で、加入できない零細企業の従業員もが負担せなあかんのですかな?

ギリシャ危機の救済問題で、
ギリシャより貧しい国々では、何でオノレよりも豊かな生活をしている国にカネを出さなあかんのかと、
大問題になったが、
それと同じ構図でござりますなぁ。

2階部分の積立不足を、基金に入る体力がない企業の従業員もが負担し、
一方、基金加入企業の従業員は、(年金基金それぞれの体力差はあるだろうが)3階部分の企業年金を受給する、
つまり、基金に入っていない中小・零細企業の従業員よりも多くの年金を受給するというのは、
ちょっとどころか、全然筋が通らんと思いますがなぁ。

加入中小企業はタイヘンだから何とかせなあかんと考えることは必要だが、
加入しておらん中小・零細企業はもっとタイヘンなのを知らんとみえる。

数年来、年金基金に加入している中小企業は、経営が厳しくなって基金から脱退したがっているが、
脱退時の負担金(積立不足分)が多額なので脱退できず、躊躇している中での今回の事件。
負担金を何とか工面して、早う脱退しておけば、と悔やんでおる企業もあるでしょうなぁ。

しかしまぁ。
ホントウに、今の政府・民主党は、場当たりだけでござります。 
コメント
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