陋巷にさまよう (野を拓く 第2部)

プアなわが道とこの世を嗤笑するブログ

不適切会計(4)

2015-07-21 18:59:13 | Weblog
東芝 第三者委員会報告書(要約版)をざっと読みましたがね。
う~む。
ワタシが知る昔とは随分と違うていますなぁ。
溜息が出ましたよ。
報告書第7章に記載されている再発防止策(提言)-
「強力な内部統制部門」、「取締役会による監査機能の強化」、「監査委員会による監査機能の強化」
などは、まぁ、この不祥事やとそう指摘されても仕方がない側面はあるけど、
仕事の進め方や結果に、悪意の眼ぇでチェックせよ、と言うておるに等しく、
何だか紋切り型に過ぎますなぁ。

上の提言の底にあるのは役人の考え方であり、欧米流の発想であり、本質的な解決策にはほど遠いですなぁ。
要するに、形式や体裁やのうて、中身を実効あらしめるための方策が必要で、
それが何か、という点でござりまする。
それが欠けた「再発防止策(提言)」なんぞ、無意味でござりまする。
よくいわれる「コンプライアンス地獄」に陥り、
闊達なビジネス活動を萎縮させるだけで、役所みたいになるだけですわ。

繰り返すと、求められるのは、組織内のチェック機能を効果ならしめると同時に、ビジネスに果敢に挑む風土を一段と醸成する、そのバランスをとる方策であって、
つまり、「仏作って魂入れず」ではアカンのでござりまする。
委員会がいう「チェック機能の強化」は、再発防止策にはなり得まへん。

そして、東芝の記者会見も途中からネットで見ましたがね。
田中(社長)、室町(会長)、前田(財務担当取締役)の三名やったけど、
これまた紋切り型で、今一でしたなぁ。
う~む。
何だか、弁明の場のような印象で、
本人たちの置かれた状況や立場を考えたら、こうならざるを得んのですかなぁ。

会見の最後の場面で、日経の記者からパソコンの利益操作-担当役員の責任に関する質問が出たけど、
田中は「お答えをさし控えたい」と答えておりましたなぁ。

役員については、
田中(社長)、佐々木(副会長)が辞任し、室町(会長)が社長を兼務するそうな。
相談役のNさんも辞任やそうですなぁ。
副社長の下光、深串ら4名も辞任とか。
当然でしょうなぁ。
とんでもない事態を引き起こしたメンメンですからなぁ。
情けない。。。

本格的な新態勢が9月の臨時総会になるのは致し方ないけど、
早う手ぇを打って、新しい道を歩いた方がええですよ。
しかし、会社として本当の棘の道はこれからですなぁ。。。
コメント
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