陋巷にさまよう (野を拓く 第2部)

プアなわが道とこの世を嗤笑するブログ

お気楽国に住まうと...

2020-04-20 11:49:31 | Weblog
民間金融機関の無利子融資は、殆ど進んでおらん様ですなぁ。
先ずは、市区町村の窓口へ行くが、その予約がとれるのが随分先になる、そこで留まっておる人が多い現状らしいですゾ。
補正予算が成立していないため、制度設計の詳細が決まっておらんことが背景にある様やが、何ともお気楽なお国でござりまする。
本気で企業を存続させ、雇用を守る気ぃなんぞないとしか思えまへんなぁ。

重ねて、政府や厚労省が弁解がましくPRしておる雇用調整助成金(従業員を解雇せず、休業手当を支給して休ませた企業に対する助成金)、
これも実際に支給が決定した件数は圧倒的に少ないですなぁ。(これまでの相談5万件以上、2月以降の申請 463件、4月17日現在支給決定 3件との報道あり。)
手続きの煩雑さがあちこちから指摘されておるが、根本的な制度上の不備が大きな壁でござります。

労働基準法では、会社都合で社員を休ませる場合、非正規を含め賃金の最低6割の手当支給を義務付けているが、知事の要請で業務を停止する場合は会社都合とは言えず、義務付けの法的根拠は無い。
厚労省は、法的に支払義務がなくても、休業手当を支給して助成金の利用を呼びかけておるらしいが、そもそも助成金の受給が決まり、それが入金されるまでの資金繰りが出来ん中小・零細企業が多い現実を見ておらんのですわ。
結局、最も弱者の当の従業員が浮かばれん事態に陥るだけでござりまする。
新たに緊急の制度を作るしかないと思うけど、そんな動きなんぞどこにもありまへんなぁ。
弱者の淘汰を進める意図とも邪推できるが、実際は、単に想像力と危機感が欠如した政府・役人のお国ということでありましょう。

今の状態が続くと、お手上げ状態に陥る中小・零細企業や労働者が溢れるでしょうなぁ。
一部のマスコミが言う「武漢大恐慌」の入口でござります。
かくなる上は、昔ならば行きつくところ大乱しかないのやが、今だとどないなりますかなぁ?
現実を見ておらんお気楽国に住まう弱者、底辺の者が這い上がることは、夢のまた夢の様でござりまする。 
コメント
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