陋巷にさまよう (野を拓く 第2部)

プアなわが道とこの世を嗤笑するブログ

CO2削減15%(2005年比)

2009-06-12 08:52:21 | Weblog
日本の、2020年時点の温暖化ガス中期目標が、
2005年比「15%削減」(1990年比8%減)に決まったそうな。
アソウが決めたとのこと。
ホンニンは、極めて野心的な内容だと言っているそうな。

ふ~ん。
この数字が示す内容は、現状の社会生活の枠組み維持を前提にすれば、それなりに大変な内容だけど、
こんなもので済むのかねえ。
まあ、このレベルで地球が何とかなるなら、それでもいいけど。
これからの国際交渉で苦戦、の声も多い様だが、国際交渉ねぇ。
戦前の海軍軍縮会議や、もっと昔の「会議は踊る、されど進まず」を連想しますなあ。
さあ、これからが見ものですぞ。

それはともかく、元々の発端は、
このままだと地球環境が激変し、社会的被害が甚大なものになり、
とどのつまり、人間のみならず生物が住めない状態になってしまう、
という危機意識から発している訳で、
「現状の社会生活の枠組み維持」は、地球環境より重要度はずっと下だと思うけどね。

本当に今後のことを考えるなら、
全ての国の義務として、生活を100年前の状態に戻すんですな。
そもそも、「今の生活水準維持+環境を守る」の双方を満足させるなんて出来るワケがない。
いきなり 100年前が難しいのなら、
まずは30年前の水準へ、次いで60年前の水準へと段階を設けるのも良い。

ワタシの家庭を例にとると、
30年前とは、車やエアコンがない時代を指し、(←車は今もないけど)
60年前とは、電気製品はラジオだけの時代をいう。
最終的には、明治初期のころの、文明の利器がなにもない生活に戻せば良い。

産業が全壊する?
失業者があふれ、食えなくなる?
社会が、生活が崩れてしまう?
- 地球環境がダメになるよりはマシでしょうよ。

それとも、本音を世界に広言するのも手だよ。
「もう何をやっても、もう遅い。このため、何もせず自滅する道を選択する」と。
世界中で非難ごうごう状態になるだろうが、
他国の様子を見ながら、つまり牽制しながらの各国は、内心ホッとするだろうね。
スケープゴートが出たゾ、と。

さすれば、
「わが国は、もう100年前には戻れません。非難する人は、宜しく100年前に戻ってください」
「非難する資格を有するのは、100年前の生活に戻った人だけです」
とストレートに言っちゃえばいいんですよ。
そして、そこから本当の論議をスタートさせる。
100年前の生活に戻れない人は、発言する資格なし。
当然に、(それぞれの国の)政治、役所、会社のポストから引いていただきましょう。
ついでに、生きる資格をなくすのもいい方法かも。
これからは、今の人口を保てないんだから。

オマエはどうかって?
ワタシは、30年前なら今すぐでも戻れるね。何らの支障もない。
(⇒正確には、今も30年前も殆ど同じ生活だから戻す必要がない、というのが正しい)
60年前は、少しの努力と忍耐が必要になる。
100年前となると、考え方を含め、全てを変えないと適応できないだろう。
まあ、今を基準にするからそうなのであって、
漂流したロビンソン・クルーソーだと思えば、何とかなる。
実際、我々は漂流社会にいるんだから、同じこと。

こんな発言は、持たざる者のなせるワザですのう。
何たって、守るもの、失うものが少ないからねぇ。
昔の生活に戻れない人は、それだけ贅沢な状態に安住しているんですよ。
プアマンからはその様に見える。
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骨太の方針2009

2009-06-11 08:26:11 | Weblog
出ましたゾ!
骨太の方針2009、アソウ自民党政権の真髄が!

正しくは、経済財政諮問会議の「経済財政運営の基本方針」の素案で、
おどろおどろしいものの様に見えるが、
その内容は、
2011年目標の基礎的財政収支(プライマリーバランス)黒字化を断念し、
消費税を12%まで上げることで10年後に達成するというもの。

小学生の夏休みの宿題がアタマに浮かんだ。
ボクチンは、休みの間に何度も遊園地へ行ったので、(忙しくて)宿題が何もできていません。
先生、締め切りを10日ほどズラしてくれませんか?
そうすれば、両親に手伝ってもらって仕上げます。
という作文を、夏休みの宿題して出した、と同じ。

「消費税でまかないます」、な~んて、
「両親から援助してもらいます」というのと何も変わらない。
そんなことを考えるのが「経済財政諮問会議」なの?
お偉いメンメンが、がん首を並べて意見を交わし、出た結論がこの程度とは。

政府といったって、ボンクラの小学生並み! いや、それ以下。
そんな内容なら、アホなワタシでも、細かい試算は別として、紙とエンピツがあれば1時間でできる。
いや、10分で十分。 (←書いてから気づいたが、面白い表現になった)
今の国会では、「骨太」というのは、そんなものなの?
従前の骨太は2006年のものだから、3年で放棄。
3日天下とはよく言ったものよ。

今度はやるぞ、という意気込みを示すのなら、
せめて、名前だけでも「極太」とか、「超極太」にしたらどう?
次々とネーミングを変えて、人の目をそらすのも一つの手立て。
これから、小学校では「骨太ごっこ」がはやるかも。
アホらしくて、気力が失せる思い。   
ホントウに何もかもがプアな国ですのう。
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こけおどし

2009-06-08 08:32:43 | Weblog
過日、東京中央郵便局へ行った。
土曜日の夕方だったので、そこしか開いていないため。
ビルの再開発のため、丸の内から八重洲の仮オフィスに移っていた。

仮オフィスの広さは街の郵便局とほぼ同じ。
印象がガラリと変わった。
何? ただの郵便局じゃあないか。
当たり前といえば当たり前のことなんだけどね。
中央郵便局という名、しかも東京の、ということで、
街の郵便局とは違う、何か高度な中身がある様な印象を受けていたけど、
何てことはない。近所の郵便局と同じじゃあないの。

【教訓】 名前や、ビルの大きさ、職員の数、内装・外観などで判断すると間違う。
形の上では、もう、郵政は役所ではないけれど、
中央官庁といえども同じこと。
影響力は違うだろうが、
やっていることそのものは、我々の零細事業所と何も変わりなし。
むしろ、仕事が分散化、マニュアル化されている分、業務は単純ともいえる。
予算だって、苦労知らず。
企画立案・開発・調整業務といったって、お里が知れている。
行政の進歩なき、ていたらくぶりは一目瞭然。随所で感じる。
官がそれらしく見えるのは、単なるこけおどし。
我々が(勝手に)何かありそうだと勘違いしているだけ。
中にいるのは、寄らば大樹の陰。
大樹の陰でラクをしようとする者ばかり。
公務員というのは、本来、他人のことを考えることを本分とする者をいうハズだけど、
うわべだけで、実態は自分のことばかり考えているんじゃあないのかねぇ?
この不況下で、公務員志望者の急増がそれを裏づける。

ま、少しは、そうでない者もいるだろうが、
腐ったリンゴに混じると、やっぱり腐るのが必然。

GMの様な企業だって、所詮は破綻。
報道によると、「役所の様だった」という。
それじゃあ、破綻は当然かも。
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人口の減少

2009-06-04 08:50:05 | Weblog
出生率が 1.37(2008年)で、前年比+0.03ポイントになったとのこと。
2008年に生まれた子供は109万人。
昔、団塊の世代が生まれた頃は年270万人、団塊ジュニアの頃は200万人だから、
まあ、昔の半分といったところですかな。
若干改善した様にみえるが、理由は明白。
団塊ジュニアの年代があがり、出産の適齢期がそろそろ限界に近づいているだけ。
この後、率で同水準を維持したとしても、絶対数はどんどん減るだろう。

少子化担当の大臣もいるらしいが、
何をやっているのか知らないけど、何かやっているソブリだけはしているんでしょうなぁ。

しかし、世界全体では人口の爆発的増加が続き、それこそ大問題。
1900年頃の15億人が、今では65億人、2050年には100億人と言われる。
日本をはじめとする出生率の低い国は、世界の大問題に貢献している訳で、褒め称えられてしかるべし。
限られた地球上では、当然のことながら、住める生物の数に限界がある。

出生率が低くて困ること、
- 社会が活性化せず停滞すること、少数で数多くの老人を養うこと(少数の負担増)、などがあげられる。

しかし、よく言われる様に、いい側面もある訳で、
例えば、一人あたりの面積が増える、自然の保全につながる、など。

今の日本は、約1億2700万人。
江戸時代の人口は3,000万人だから、その辺りの水準が適当な様にも思える。

奈良時代だと500万人といわれる。
その水準でもいいのでは?

いやいや、縄文時代は30万人。
それもいいかも。

それはともかく、考えるべきは、人間の生物としての限界が一部で見えてきたという点。
飢饉や大災害、戦争など、特定の事象で減少する場面を除き、
人口の減少は、人間の生物としての発展可能性の限界を意味する。
生物は、系統としては進化しても、一つの種だけをみると誕生、発展、衰亡を繰り返す。
あるいは、本来の主役が出現する前段階では、露払いとしての生物が誕生、存在する。
つまり、生物のベータ版。
人間は、真打が登場する前の、前座の存在かも? と感じるこのごろ。
誕生から衰亡の兆しまでの期間が短かすぎる。

まあ、ワタシの様なプアマンにとっては、どうなろうが構わないけどね。
人類が永遠に発展することなぞ、ありえないんだから。
どこかで曲がり角が来るのは当然の理で、
それが近づいているというだけのこと。
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GMの破綻

2009-06-02 20:11:42 | Weblog
GMが Chapter 11 を申請し、破綻した。
ワタシは車の世界は無縁だが、メーカ育ちもあって、「あのGMが。。。」という思いでござるよ。

勿論、破綻の最大要因はGM自身にある訳だが、
世の中、ホントウに何がどうなるか、わかりませんなあ。
時代の流れは恐ろしい。
良し悪しは別として、馴染んだ世界が次々と変わってゆく。
数年前までもてはやされてきたトヨタだって、明日はともかく、明後日は同じですぞ。

GMが再建を目指すといっても、クルマ単品では、厳しい様に思える。
クルマの競争に負けた会社が、売れるクルマを開発し、製造し、販売しようというのだから。
余程の気構えで臨まないとおぼつかないだろう。
経営陣もさることながら、労組も問題。
自分たちの利益優先の長年の姿勢が、回りまわって、自分たちに戻ってきた。
その現実をホントウに理解できているかどうか。
身についたダブダブの脂肪はなかなかとれないもの。
優秀な人材は去るだろうしね。

オバマ政権も、乗り気ではない様だが、肩入れしすぎ。
資本主義の世で、その影響が大きいとはいえ、ここまで支援するとは疑問あり。
甚大な影響があったとしても、ダメなものはダメにした方が、結果オーライだと思うけど。

なあんて、他人事ではなく、わが身も、わが国も同じこと。
今、それなりに何とかやっていても、それは、ほんの少々幸運なだけ。
  
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