ナベブログ

クルマ好きな元同人絵描き
わたなべやすおのブログです。
(現在は同人活動は無期限休止中です)

お勧めできるか否か

2011年09月09日 20時20分50秒 | カメラ その他雑記

ソニーのデジタル一眼ですが、
どうやら今後はトランスルーセント機(以下TL機)に集約され
今後展開されると言われるフルサイズ機もTL仕様になる様子。

つまり、もう二度とAマウントのOVF機は出ない訳で
OVFファンにとっては最終通告がなされたと言うことになりますです。


どうしてもOVFでなければいけない…というファンが取る選択肢は二つ。
まずは…他のEVFを採用していないメーカーへ鞍替えする
そして残るは…今あるAマウントOVF機を大事に使う
これしかないはずです。


と言っても今現在新品で買えるAマウントOVF機は
フルサイズのα900だけになります。
ソニー曰く究極のOVFを装備した機体が最後のOVF機になる…。
これもまた運命だったのでしょうか?



ではα900はそんなOVF派の人にお勧めできるのか?

最近特に思うのですが、カメラは総合力であって
ただ画素数が多かったりセンサーが大きかったり
機能が多ければ良いのではなく、
いろいろなものを”撮影”という目的に使ってみた結果で
判断せねばならないと思います。



うーん、
そういう意味からいうと、α900というのは薦め難い機体です。

900と700は発売時期こそ1年ずれるものの、
センサー以外はまるで双子のような機体です。
操作系からデザインまで極めて近い作りです。

だからこそ700というカメラが非常にバランスが取れていたものだと
900を使って痛感するというのもありますし、
900がフルサイズセンサーのメリットだけでなくデメリットも抱えていることを
700が教えてくれると言うのがあると思います。


900の欠点。
致命的なのは「社会通念的な使い勝手がひどく劣る」と言う点に尽きると思います。

先ず撮る前。
AF一眼レフですからAFを使用するのがメインと思いますが
そのAFはお世辞にも速いとは言えません。
というか700ですら他に比べれば遅いというのに、それと比べても
完全に「かったるいな」と感じるレベルです。
そしてAFターゲットも中央に寄り過ぎていてせっかくのマルチポイントAFも
実質的に3点AF程度の自由度しかありません。

そして撮る時。
ミラーショックが決して小さくなく、音も大きめなのです。
そして音質自体も全時代的な音で、個人的には良い音ではありません。

そして撮った後。
書き込み、そして読み出しが遅いのです。
これはJPEG記録でも改善されません。
画像チェックも1テンポ待つ感じです。
そしてAWBやAEの精度も700ほどには高くありません。
700がJPEG撮って出しでもいけるのに対して、RAW現像が必須となります。
そのRAW現像も2460万画素と言う高画素が邪魔をしてくれます。
最新スペックのPCでも無い限り、かなり待ち時間の長い、かつリスキーな現像を
強いられることになります。
(そのためにPCを新調しました。)
しかも2400万画素の高画質はほんのちょっとのピントの甘さや手振れも
はっきりと浮き出させてしまいます。
そして常用感度域でこそ超高性能ですが、感度UPをするととたんに苦しくなり
RAW現像時に丁寧にNR処理をしないとざらざらの絵を量産してしまいます。


史上最高のOVFと、今現在でもAマウント最高画素数を誇る高解像性能も
上記を覚悟した上での物事になります。

そして…単純に安い買い物ではありません。


しかもAマウントにこれの後継機は無く、いずれはEVFのTL機に行くしかない事を考えると
OVFマニアとは言え簡単にお勧めは出来ないと思います。
社会通念的に「優れたカメラ」が欲しい人には私はお勧めできないと思います。




でも…
それでもα900は価値があると私は思ってます。

前にも言いましたが、最高のOVFで素晴らしいレンズの光を直に見られること。
そして全てのAマウントレンズをそのままの能力で受け止めることができること。

そして上記を覚悟して、それに対する備えをした上で使うなら
α900は間違いなく最高のカメラだと思います。

デジタル的な先端機械ではないかもしれませんが
銀塩時代の一眼レフの価値観のままにデジタル化された
最後の”Aマウント一眼レフ”だと思います。
それからすればA55以降はレンズ交換式の”デジタルカメラ”でしょう。

700と共通の操作系は速かったり自動化はいまいちですが
ユーザーが自分で写真を創り上げていく楽しみがあると思います。
これがあるからアルファユーザーでいるようなものです(^^;)

そしてOVF派というのであるなら…
最後のAマウントOVF機を、それこそ看取ってやる…ではないですけど
そういう意味で買うのも大いにありだと思っております。
(私が買った理由はそれが主だったりしますです(^^;))




いずれにしてもディスコンは遠いことではなく
次期フルサイズ機が揃う前に900は消えて、
AマウントOVF機の時代は過去のものになるのでしょう。


憧れがあるなら買ってしまう方が、同じ後悔をするのであれば
諦めがつく後悔になると思います…というのが私の意見です(^^;)


Aマウントに限らずDSLRのフルサイズ機、
まぁ…DSLRに限らずライカMマウント互換のフルサイズ機なども
憧れとしてよく「安価なのが出ないかなぁ…」と言われますが
ライカの9とてクルマほどには高くありません。
それこそ軽自動車の方がよほど高いというのが現実です。
そして今やクルマなんて要らないと言われる時代です。
ライカの9なら軽自動車より全然ステータスがある買い物になるでしょう。

もちろん大金には違いないですし
全ての人がそうすることが出来る訳ではないのですが、
夢を夢物語のままにするくらいなら、そしてそれが出来うる環境にあるのならば
思い切ってローンを組んで買ってしまうのもアリかと思います。
それこそクルマに比べれば…なんですから(笑)






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ケミカル

2011年09月09日 01時12分17秒 | クルマ(その他雑談)


トヨタの初代ヴィッツのヘッドライト。
数ある国産車の中でも最も黄ばみやすいと言われるヴィッツのヘッドライト。

私のヴィッツ(ブラックマーカー(?)号)も例外ではなく
左側のヘッドライトが黄ばみ気味…でした。



先日某カー用品店で磨き&コーティングを依頼したものの
残念ながら一ヶ月ちょっとで効果は消えて
若干ですが黄ばみが戻ってきてしまいました。




磨きは問題ないはずで、つまりはコーティングの問題なのでしょうね。



こうなったら自分で何とかする他は無く、
手持ちのプラスチッククリーナー&コンパウンドで再度磨きこんで…

同じく手持ちのコーティング材で再コーティングしてみました。
(と言っても磨いたのはおよそ一月前ですが)


とは言え使えるコーティング材は多くはない様です。

多くのコーティング材はボディの塗装面専用品でして
樹脂・プラスチック面に使えるものは多くないようです。



幸いにして私の手元にはSX6000・ペイントシーラントが残っていました。

今は絶版となったこの商品。
コーティング材でありながら、いろんなものに塗付できる優れもので
ボディの塗装面のみならずザラザラした場所でなければ何でも塗布できまして
それこそ家具や風呂桶にも塗付できると謳っていた脅威の一品。
ヘッドライト等灯火器の表面やオープンカーのビニールウィンドーの表面にも塗り込めまして
その商品に含まれる某物質が傷を埋めて表面を保護するため
透明度を絶望的に失ったようなオープンカーのビニールウィンドーであっても
ビニールの寿命の中でならピカピカに回復させることができるという
ある意味異常な商品でありました(^^;)


幸いにして一本が残っていたのですが
こいつを磨いたあとのヘッドライトに塗付したところ経過は良好。
何度か塗り重ねると強固さを発揮するタイプの商品なのですが
今現在、先日磨いてもらった時よりはるかにピカピカの状態を維持しております。
傍目には新品並みのピカピカさです。

さすがはSX6000、効果は半端ないです(^^;)

かつて調子に乗って旧ナベハウスの風呂桶に塗付したところ
ただ水をかけるだけで風呂掃除が終わるという異常な風呂桶に変身し、
しかも1年以上その効果が持続しただけのことはありますです(^^;)
(一応礼儀的に軽く風呂桶はスポンジで撫でるようにしましたが
 基本的に水をかけるとツルツル…という状態が一年以上続きました)


ただ、これも残りが多い訳ではありませんです。

代替できるものを探さねば…ということで
同じように樹脂などにも塗付できるコーティング材を探してきました。
これはS2000で追って試していきたく思います。


塗装としてヘッドライト等をコーティングするものがあるのは知っておりますが
それとて効果は永遠ではなく、またコストも無視できないレベルです。

月一程度のメンテナンスできれいな状態が安価に維持できるのなら
それはかなり有効かと思います。



新しいコーティング材。
その性能にも期待しつつ、今あるものは大事に使って行きたく思います。


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