お絵かきSNSの広告など見ていると、
お絵かきの解説本というかマニュアル本がよく出てきます。
絵の描き方だけでなく、服のしわや女の子のファッション。
本自体のデザインやNG傾向と対策などなど…。
それこそ枚挙に暇なしです。
良い悪いではないのですが。
よくうちの弟が言うのです。
「基本的に良い悪いってのは結局その人の好みだから」
全部に当てはまるとは言い難い面もありますが、
絵とか漫画ってそういう面が多いとは思います。
良いと感じる…が多い場合少ない場合ってのはあるにしても、
表現ってのは表現者の個性が発露する「そのもの」であって、
表現に人それぞれの差異が現れるからこそ
個性が生まれるのでしょう。
絵やまんが、同人誌の世界がここまで拡大したのは、
さまざまな個性があって、それによってさまざまな提案があった結果であって、
単純化された表現に皆が向かったとしたら、
それは個人的には面白みのないことに思えます。
確かに描くからにはいろんな人に見て欲しいですし、
願わくばポジティブな評価は欲しいです正直に言って。
それは私だけでなく誰もが同じでしょう。
ただ、私は個性というのもその評価に加えたいと思っています。
個性はそのまま独自性…という面もありますです。
同じものを目指す時に他者と違う道をあえて選ぶ…とか
独自の表現を模索する…ってのは
勇気があって私はとても好ましいことに思えます。
そういった精神性もこういうものには大事だとも私は思います
世の中一般から大きく離れたり、潮流からずれるものもあって、
世の中のトレンドに乗り切れない絵や作品もあるでしょうけど、
それがあるからこそ表現に多様性が生まれるのであって
その表現の広がりが無くなったら、この世界はあとはしぼむだけだと思います。
もちろんマニュアルを見たからといって全てが同じものになる訳ではなく、
それぞれの表現になっていく訳で、問題は無いといえば無いのですが。
ただ…
私はマニュアルを見てそれに倣ったり、
他のトレンドとなっている作品のエッセンスを単純に持ってくるよりは
「これが俺の絵、俺の考え生み出した表現だー!」みたいな
人間のアビリティのほとばしりのような作品にふれられると
嬉しいなぁと思います。
もちろんこれまた「私の好み」であって、良い悪いじゃないんですけど(^^;)
いずれにしてもいろいろあるから面白いです。
マニュアル本もいろいろ。
絵柄や表現手法、作品に対する思想もいろいろ。
私にも「これはいいなぁ」「勉強させてもらいました」ってのもあれば
「これはちょっと」「うーん、わかってあげられない」ってのもあります。
でもそれがあるのもいろいろな個性や考え、表現があるから。
相容れないものもあるでしょうし、全てが共存はできないかもしれないけど
いろいろあるから…楽しいんでしょうね。
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