ナベブログ

クルマ好きな元同人絵描き
わたなべやすおのブログです。
(現在は同人活動は無期限休止中です)

2011COTY

2011年12月04日 01時14分03秒 | クルマ(その他雑談)

先ずは日産自動車様、リーフのCOTY受賞おめでとうございます!


リーフのCOTY受賞は、私としても極めて妥当で安心できる結果でした。

電気という動力源は、その効率や特性を考えれば
給電事情さえ改善できれば次世代自動車として当確というか
現状の人類の実用可能技術の中では最も良いものと思います。


リーフの最大の弱点は航続距離の短さです。
確かにガソリン車の代りに成り得るレベルにはありません。


しかしリーフの最大の功績は
「それでも電気自動車を”一般販売車両”としたこと」でしょう。



今までの電気自動車とリーフが違うのは性能ではなく
一般向けの商品であるか否か…ということだと思います。



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確かに今までも電気自動車は存在していました。
ただ、それは性能としてワンオフの域を出ないだけでなく、
実際の販売においてもワンオフのレベルに留められていました。

よくあったのは「リース販売」でしょう。
でもこのリース販売はあくまで
「メーカーの売名を兼ねたデモンストレーション」であって
一般のお客様が対称になることは無いものでした。
対象となったのは企業や有名人だけ。

またスポーツカータイプのものが販売されたこともありましたが
これとてきちんとした自動車ビジネスのスタイルではなく
ニッチ商品としての位置付けで、対象はあくまで有名人など。
広く多くに売ることを志向していたとは言えません。

結局メーカー自身が電気自動車を売り物とは考えておらず、
あくまで「飾り物」だと捉えていた訳です。




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しかしリーフは違っています。
普通に売られています。
私たちが日産ディーラーへ行き、「リーフ下さい!」と言えば
普通のクルマと同じように売って貰えます。

リーフはリース販売車ではない…つまりはオーナーの所有物です。

初めての「皆のものになる一般公道を走れる実用電気自動車」です。





それまでハイブリッド一色だった自動車界。
それは「まだ電気自動車は先のもの」と考えていたからでした。

リーフ登場後、世界はHVを通り越して、一気にEVへのシフトを強めています。
トヨタはPHVプリウス登場を早め、ホンダもEVシフトを打ち出しています。
そして海外も一気にEVへ目を向けたと思っております。

「バッテリーの進化なくしてEVの普及無し」…とのんびり構えていた自動車各社。
そのほとんどが今やEV対応を急いでいます。


そういうトレンドを作ったのがリーフです。


10年前にプリウスがHVへの先鞭をつけたのと同じように
リーフがEV時代に先鞭をつけたと私は考えています。

COTYに相応しいと思います。



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まだEVが自動車の主役になるには航続距離が足りません。
自動車の自由を全て手にするまで、EVは自動車の主役にはなれません。


ただ、リーフの登場によって、あくまで「未来カー」「夢物語」だったEVは
急速に「現実のモビリティ」に変化してきております。
夢物語と思っていたからこそ製品化への努力も無かったのが
製品として現実になった以上、急速な進化が待っているでしょう。

根拠無き私見ですが、20年後…早ければ10年後には
EVは一般市民のクルマとして市民権を得ていると思います。

現状でもタウンカーとしては十分以上に機能を果たし得るのです。
航続距離が300~400kmに達する前には
多くのクルマがEVになっていると予見しますです。

そして上記を成し遂げるころには内燃機関車両は
今の時代の馬車のような「嗜好品」となることでしょう。
良い悪いではないと思います。
これこそが「時が流れる」というものだと思います。


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新しい自動車のカタチ。
長らく続いた化石燃料エンジン車の時代が終わり、
電気自動車の時代を告げるもの…。


私自身、こんなに早いとは思っていませんでした。
でも不完全ながらも矢は放たれました。
あとは前に進むだけだと思います。



真のEV時代の嚆矢たる日産リーフ。
これが今年のCOTYであったことを…
きっと10年後にあらためて納得できるのではないかと思います。












■Yellow Comet Web → http://www.sea.sannet.ne.jp/yellow_comet_ap1/

■twitter → http://twitter.com/Yasuo_Watanabe

  

コメント
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