調理は、サボルとてきめん腹が減るし、放置すれば生命の危険があるので、
仕方なくであるが、それなりに励行している。
面倒ならば、弁当屋さんや惣菜屋さんのお世話になればよい。
食べる楽しみと、また若干モノを作る楽しみにも助けられて、それなりに楽しんでいる。
ただ問題なのは、ベテラン主婦の数倍時間が掛かることである。
これは、そのうち、ベテラン主夫になれば、おのずと解決すると楽観視しているが、
何時のことになるのかは、不明である。
洗濯は、洗濯機に放り込んでおけば、勝手に済ましてくれる。
あとは干しておけば、おテントウさまが勝手に乾燥してくれ、夕方取り込み、箪笥に放り込むと完了。
実質作業時間数十分、いとも楽なのである。
「整理整頓まるで駄目」の歌の文句通りなのである。
一番嫌いな作業は、整理整頓・掃除である。
とにかく嫌いなのである。一番苦になるのである。面倒なのである。
拭き掃除に到っては、「拭き上げ総面積」を計算して驚いた。
なんと床部分だけで150平方メートル強、これに窓・壁・その他を加算すると、250平方メートルを優に越えてしまうではないか。
これでは堪らないので、拭き掃除はほとんどしていない。
ご来客の皆様方の、靴下のウラでお掃除をしていただいている。
(極力スリッパをお出ししないのである)
風呂掃除の要領について、御伝授しよう。
1. まず、浴槽内面にシャワーモードで軽く湿りを与える、同時に、ぼうずりも湿らす。
2. 湿ったぼうずりに、洗剤を数回スプレーする。
これで、浴槽内面に洗剤を塗布するが如く、ぼうずりで軽くなでる。
3. ここで数分間放置、洗剤が十分に働くまで待つ。
4. その後、シャワーモードで浴槽内面を泡が無くなるまで、よく洗浄する。
これで完了。
所要実働時間数分である。
唯一まじめの励行しているのが、風呂の掃除である。
我が家の“ぼうすり”に、まじめさを証明させよう。
ぼうずりを購入したときの毛の長さは、4.5cmあった、1年後、その毛の長さは半分までに磨り減った。
この事実を見れば、いかにまじめに掃除をしているか、一目瞭然である。
さて、良妻に飼育されている日本の男性に、一言申し上げたい。
(外国の多くの男性は、家事労働を相当広範囲に分担しているので)
まず、お宅の「拭き掃除総面積」を計算されたい。
そうすれば、いかにお宅の良妻が大変な仕事を担っているか、理解出来るはずである。
そうしたら、「ねぎらい」と「感謝」の言葉を、
毎日“心から口に出して”、良妻に申し聞かせられたい。
さらに、心からの贈り物を時々すると、尚良いと思う。
もし、悪妻をお持ちの場合には、
これまで同様、何もする必要はない。