12345・・・無限大  一粒の砂

「一粒の砂」の、たわごと。
無責任結構・ 中途半端・ちゃらんぽらん・ 出たとこ勝負、で参りましょう!

江戸川 乱歩

2006年10月19日 05時20分01秒 | Weblog

次の日曜日と月曜日、所用で休刊します。

定休日ですが、またまた臨時掲載します。

 

TVで、「江戸川 乱歩」の小説を紹介していた。

「押絵と旅する男」という題。

「押絵」のイメージは、羽子板を飾っているものが一般的である。

押絵を「写真」に置き換えて、この小説の荒筋を、
簡単に再現してみる。

ある男が、「憧れの美人」の写真を
「大切に・大切に」していた。

怪奇な力で、男は美人に寄り添うように、

「生きたまま」写真の世界に入ってしまった。

男の弟が見ていると、時が過ぎるにつれて、

「男は老人」になってしまった。

しかし、憧れの美人は、
以前の「若いまま」であった。

この現象は、小説だけでなく、
身近に散見される。

若くしてご主人を亡くした方、あるいはその逆。

秋である、
時の流れの無常を感じさせる、一作であった。