物欲から晩節を汚した人、
財産を残し相続で大騒動、・・・、
この種の心配は一切ない。
VHSテープ、ビデオカメラテープ、DVDなど、
日々増加している。
“モノ”に攻められているような気がする。
「つれづれ草」 第七十二段
「賎しげなる物、居たるあたりに調度の多き。
硯(すずり)に筆の多き。・・・」
こんな言葉が、身にしみている。
「モノ」はあふれると、困るのである。
しかし、「思い出」・「知識」などは、
増えても困らない。
「余計なモノを持たないのは、
最高の贅沢だが、
どうしても手離したくないのは苦労を共にし、
いまぼけごっこを互いに楽しむわが女房殿・・・」
と書いていた人がいた。
こんなことの言える人が、
羨ましい!