「にしんそば」のブログを見た同窓生から、メールが来た。
以下に、その文面をご披露する。
・・・・・ 数ある「そば」料理の中で、「にしんそば」だけが許せない。
初めて食ったのがいつだったのかは忘れ果ててしまったけれど、
その時以来、メニューから目を逸らせ続けて今日まで来た。
多分今は、私の味覚も年を経たし、そばも変わったはずだから、もういちど試してみてもいいのかもしれないが、
そこまでやらなくっても他に美味いものはある。
・・・・・ 以下省略
“にしん”と言えば、「なかにし れい」の「石狩挽歌」を思い出す、
「北原 ミレイ」が「ミレイ節」という独特の歌い方で歌い、大ヒットした。
この歌は、超のつく名曲である。
しかし、「三波 春夫」が歌えるかというと、とても雰囲気的に合いそうにない。
この歌は、歌い手を選ぶ、誰にでも歌える歌ではないのである。
超のつく名曲は、歌い手を選ぶのである。
卵焼き、おでん、焼き飯、茶碗蒸し・・・ これらは、ほどほどに美味しい万人向き料理である。
誰にでも愛される料理である。
それ故、食べ手を選んだりはしないのである。
しかし、納豆、くさや、フナ寿司・・・癖の強い料理は、超美味しい。
しかし、食べ手を料理が、選ぶのである。
万人向きではないが、分かる人は、堪えられない美味しさを味わうことができる。
にしんも、食べ手を選ぶ料理である。
それ故、超のつく美味しい料理なのである。
小生は、にしんに選ばれた「選民」であり、
友人は、選ばれなかった「哀れな民」に過ぎないのである。