12345・・・無限大  一粒の砂

「一粒の砂」の、たわごと。
無責任結構・ 中途半端・ちゃらんぽらん・ 出たとこ勝負、で参りましょう!

短冊とコーヒー

2006年12月13日 02時53分07秒 | Weblog

 先生の俳号は、「逃魚」である。

弔辞で、幾つかの句が、披露された。

中でも、特に印象に残ったのは、次の一句である。

「 極月や 大魚は いづくに行くのやら 」

まさに、参列者の心を代弁する句であった。

県・市俳句連盟の重鎮として、また市内と隣町の幾つかの句会の師として、ご活躍中の急逝は、影響の大なるものがある。

俳句の添削・ご指導を頂くため、ご自宅を訪問すると、一番に目に付くのが、柱に掛けた短冊であった。

朝な夕な、短冊を見ては、推敲されていたのであった。

さっぱりとした男性的な句を詠まれ、淡々とした生き様が、伺えたのであった。

厳しいが懇切な指導と、そのとき頂戴したコーヒーの味が、今でも鮮明に思いだされるのである。

よき師を失った今、改めて、教えを守り句作に励むことこそ、最大のご供養と思うのである。