今日のお題は、三つの上とかいて「三上(さんじょう)
=考え事をするのに最も適した場所」ついて。
三上とは、千年ほど前に中国で始まった言葉。
馬の上と書いて「馬上(馬上)」、
それから枕の上と書いて「枕上(ちんじょう)」、
最後は厠(かわや)の上とかいて「厠上(しじょう)」、
これら3つを合わせたものの事。
いずれも自由な環境のときに、人間の心は開放されてアイデアが出るということである。
馬上は、車上とか車中とかに読替えたら、現代にも十分通用する。
列車やバスの中では、人間観察派と読書派と居眠派がある。
最近では、列車・汽車の類には縁が無くなった、もっぱら、車である。
時々、これはという俳句が浮かんだり、ブログの素案が浮かんだりするが、なにぶんにも、運転中のため、書き留めることが出来ない。
思いついたことをすぐにメモすればいいのだが、ほとんど30分後には忘れてしまって、
停車し書ける状態になったときには、多くのものが思い出せないのである。
枕上は、頭が枕の上だから、寝る前、睡眠中・覚醒前・覚醒時などであろう。
第一は、睡眠薬代わりの読書と深夜放送、これも時々面白い話題がある。
その次は、夢や目覚めのときに、これはと思うものがあるとうまくいけばメモできるが、ハッキリ目が覚めてみると、なんともツマラナイことが多いのである。
厠上は厠(カワヤ)、邪魔がはいらない唯一の場所でもあり、心静かに考え事をすることに適しているよく言われる。
しかし、小生にとってはあまり落ち着けない場所で、これは生まれつきなのだからと諦めている。
また「スウェーデン式 アイデア・ブック」という本では、「創造性の4B」といって、
バー(Bars)、バスルーム(Bathrooms)、バス(Busses)、ベッド(Beds) が頭が冴えてひらめきやすい場所だと紹介されている。
バー(Bars)というのは、人と話をする所であろうから、人と話をしている最中に、いろんなアイデアが出ると言うことのようである。
なんとなく判るような気がするのであるが、しかし、昔のように人と深く話をする機会がなくなってしまった。
「バス」というのもがよく判らない。なんで「電車」じゃだめなんだろうか。
「バスルーム」では、これまでこれといったよいアイデアを思いついたことが無い。
と言う事で、馬上と枕上は、人並みかもしれないが、
残りのひとつを探しあぐねている。
何とか自分の場所を、探し出したいものである。