12345・・・無限大  一粒の砂

「一粒の砂」の、たわごと。
無責任結構・ 中途半端・ちゃらんぽらん・ 出たとこ勝負、で参りましょう!

お茶漬けの味

2009年02月13日 09時41分52秒 | Weblog

 「皇帝アウグストウス伝」にプロティナという皇后が出てくる。
この人はトライアヌス帝の后であった。37歳のハドリアヌスより十歳くらい年上であったが、ハドリアヌスに惚れていたと書かれている。

 塩野七生さんは、十歳年下の男に女が惚れる条件を次のように列記していた。

第一条件;美しいこと、容姿が美しいというより、美しい!と思わせる「美」が必要。
第二条件;若々しさ。年齢的に若々しということではない、新鮮さが立ち上るようなフレッシュさを指す。

第三条件;頭脳明晰であること。知識より知力(インテリジェンス)が重要。
第四の条件;感受性が豊かなこと。強いセンシビリティーを持ち激しく強い想いを持っていること。

第五の条件;野心家であること。ありきたりの野心ではなく野望に類するものを持っていること。

これが年上の女が惚れる条件で、アウグストウスはこれら全てを備えていた。

しかし、女が夫に求める条件は違っており、上記五条件は必ずしも必要ではなくて、大切なのは「物心共の安定性」であると塩野七生女史はおっしゃる。

身近な妻に安定感を与えるのがよい夫である。
結局はお茶漬けの味こそ一番なのである。

読者のお宅は如何であろうか?

補足;
年上の女から惚れられる条件全てを備えていたアウグストウスは、家庭では妻とうまくいっていなかった。

うまくしたもので、外では年上の女に惚れられていても、家庭では駄目だったのであった。これも我々凡人には救いである。