65歳以上のおひとりさまは、2006年には410万世帯、2030年には700万世帯となる予想である。核家族化と独りで生きたい人が増加するというのである。
65歳以上のおひとりさまに対するビジネスがどんな状態かちょっと覗いてみた。
海外・国内旅行はもとよりカラオケ・カメラ・ウオーキング・ゴルフなどのおひとりさまツアーが見つかった。しかし、現在は大都市周辺に限られているようだった。
これらに参加できる条件は、友人・知人と参加するのではなく完全に一人で参加することである。全員が「おひとりさま」となるように募集しているのである。これは皆が同じ条件になるので公平で安心して参加できるのである。
とはいえ、いつかは顔見知りが増えて純粋なおひとりさまツアーではなくなりそうである。
ところが「おひとりさまの老後」と題する若い女性向けの記事を見つけた。
現代の若いおひとりさまは偉いのである、先のさきのことまで考えているのである。
60歳で退職、85歳で寿命。毎月25万円で生活、年金と退職金の合計が4500万円の場合
老後に必要な金額=300万円(年間支出額)×25年(退職から平均寿命までの年数)+1000万円(予備資金)=8500万円
老後までに貯めるべき目標額=8500万円-4500万円(年金、退職金)=4000万円
もちろんこれは一例。毎月必要な生活費は、持ち家の有無やライフスタイルで額が変わってきますし、正社員か派遣社員かなど雇用形態によって、退職金、公的年金、個人年金の総額は大きく異なります、書いてあった。
「大切なのは、一般論ではなく、自分自身の老後にいくら必要かということ。どれだけ貯蓄すれば、どんな生活を送れるのかプランを作り、実行していくことが肝心です」とも言う。
若い人達が、自分の将来を危惧していることの現れであろうと思う。
悠々自適だと称してぼんやりと暮らしている小生にとっては多少後ろめたささえ感じたのであった。