岡本裕著、中経の文庫発行「9割の病気は自分で治せる」と題する小冊子を読んだ。
病気を3つのカテゴリーに分類していた。
カテゴリー1:医者がいてもいなくても治る病気 ・・・7割から9割
この患者を医者にとって「おいしい患者」呼んでいる。
また悲劇のヒロインの病名にはなりえないことから、
「喜劇の病気」と名付けている病気の患者。
(単なる風邪、高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満・・・など)
カテゴリー2:医者がいなくては治らない病気
患者の自己治癒力のみでは生命を失うもの
例えば、肺炎、ひどい外傷、コレラや赤痢などの
激しい感染症のような病気
カテゴリー3:医者がいても治らない病気
不治の病といわれる病気
現在の日本の患者の多くは、カテゴリー1に属し西洋医学によって対症療法を行う投薬中心の治療が行われているのであるが、対症療法は根治療法でなくひたすら薬を飲み続けなければならない羽目に陥っている。
この本の主張は、カテゴリー1の病気に対しては自己治癒力による根本治療をすべきだという点である。
西洋医学は、火事が起きてから消火しようとする対症療法が中心であるが、これ以前に火事を起こさないようにすることのほうが一段と大切なことであるのは言うまでもない。
小生は長年生涯やめられないという高血圧の薬を飲んでいるが、これは考え方によっては体自身が持っている自己治癒力を低下させているかもしれない。
根本的な対策は食生活やその他の慢性疾患の引き金になる生活習慣を改め薬から解放される道を選ぶべきだと教えられたのである。
食生活の改善や運動などは多くの人たちが上手に行っているが、精神的なストレスからの解放はそれほどうまくいっているとは思えない。
なんでも几帳面すぎる日本人の悪い癖で、不必要なストレスを知らず知らずに被っているのが現状だと思っている。
そこでこの本が薦めているのが「いい加減」の薦めである、言い換えるならば「ちゃらんぽらん」の薦めでもある。
おまけ;
著書を紹介している「eクリニック」のサイトは次のURLである。
http://e-clinic21.or.jp/modules/content04/index.php?id=22