NHKの「ためしてガッテン」で、膀胱炎についての放送があった。 十数年前に小生も細菌性の膀胱炎を経験した。
下腹部が張りしばらくは便秘なのかと思っていたが、だんだん痛みが強くなりついには排尿が出来なくなり死ぬほど苦しんだ記憶がある。
治療の第一は導尿という排尿用の管を挿入し排尿を行い、並行して抗生物質の投与であった。1週間近くの入院で治癒したが、その苦しさはもう二度と味わいたくないものであった。また、古希が近くなり頻尿も気になり始めた。 そういった点でこの番組は関心の高いものだった。
A. 頻尿は「過活動膀胱」が原因。 気にし過ぎて、あまりたびたび排尿に行くと、少量の尿しか溜めなくてよくなり、膀胱が委縮するのだそうである。これは、目からウロコだった。
こんなところにも、楽をさせると怠ける我々の体の問題があるとは・・・。 解決策は、病的な問題がない人は「少し我慢」して、膀胱を鍛える必要があるのだそうである。
B. 膀胱炎にも二種類あることを初めて知った。
*; 従来から、ほとんどの人が知っている大腸菌が悪役の「膀胱炎」。 とにかく、肛門からの大腸菌が、尿道を経由して膀胱内に侵入しないように清潔を心がけること。(なんと、男性1に対して女性500の発症率だという)
**;今回初めて知った「間質性膀胱炎」、従来型の膀胱炎などで膀胱の内表面に傷がつき、これが治らないうちに繰り返し継続的に傷を悪化させる要因があると、表面の膜から更に内部の間質という部分にまで傷がおよび激痛や頻尿をもたらすというのである。
この病気は、お医者さんでも知らない人がいるようでここにも問題があるが、我々の側でも注意する必要があるのは、膀胱の膜を傷つける可能性のある食品を多量に摂取しないように注意する必要がある。
注意すべき食品とは、以下のように健康食品だと思っているものが多いことにショックを受けた。
間質性」膀胱炎の人が、注意する必要のある食品。
刺激物となる飲食物は、個人によって差がある。症状に自覚のある人は、2、3日これらの物をひかえてみるだけで変化が表れると言います。
また、どんな飲食物をとった時にトイレが近くなったか、痛みが出たかを記録しておくことも重要です。
<代表例>
(1)水以外の水分コーヒー、お茶、果物のジュース、炭酸飲料など
(2)酸性の飲食物かんきつ類をはじめとする果物、酢のものなど
(3)カリウムたまねぎ、きゅうり、しいたけ、熟していないトマト をはじめとする生野菜。大豆食品など
(4)辛み成分とうがらし、わさび、マスタードなどの調味料
※細菌性ぼうこう炎になったことがなくても、間質性ぼうこう炎になることがある。
付録;NHKの放送内容
http://cgi2.nhk.or.jp/gatten/archive/program.cgi?p_id=P20091021