この日は、夕方の観光がフリータイムで自由行動の日であった。それで、このツアーで始めて午後4時半頃と大変早くホテルにチェックインした。(それまでは、午後9時から11時チェックインと強行軍だった。)
旅行会社が八千円でオプション提供する豪華夕食付き夜間観光のコースに参加する人や、何度目かの台湾訪問で旅慣れたグループは、自分の好みのコースで屋台見物などと、思い思いの観光に出掛けた。
小生は、連日の強行軍でいささか疲れが溜まったので、オプションの夜間観光をキャンセルし休養することにした。
しかし、夕食が自前の日なので、自分で都合をつける必要があった。泊まるホテルの場所は、台北駅の北西に位置し、徒歩で駅まで20分くらいと聞いた。ぜひ一度、台北駅を見ておきたいと考えた。
ホテルを出たのが午後5時頃で丁度退社時刻になっていた。あちこちの商店を覗き込みながら、ブラブラと道を辿った。化粧品や洗剤のような商品の多くに日本からの輸入品か現地生産品か不明だったが、日本の文字でフランドが表示されているものが結構沢山あった。
これらの値段は、国内販売価格と似たレベルであった。ということは、現地の類似品に比べると1.3倍から1.5倍くらいの値段に思えた。かなり高いのであるが、現地品位混ざって雑然と店頭に陳んでいるのは高くても買う人がいるからだろうと思った。
この国は、世界で一番のバイク王国だと聞いた。まさに、交差点ではバイク戦争なのである。何処で事故があってもおかしくないと感じたのだったが、この旅行中マカ不思議なことに、一度も交通事故にお目にかからなかった。
バイクの群れの中に、高齢者は勿論、中年組すらほとんど見かけないのである。運動神経の優れた20代の若者でなければ、この激しい交通戦争に耐えられないのだと言うのが真相ではないだろうかと感じた。
台北駅に付近をあちこち見学した。この国一番の立派な駅である。素晴らしいの一言である。
韓国ではハングル文字で、これが読める日本人は極僅かであろう。また、大陸中国では簡体字である。これもまず理解できる日本人は、限られているだろう。
それにひきかえ、この国では戦前の古い漢字が使用されており、アラ古希爺さんには結構読める漢字が多かったのである。それ故、多くの日本人にとって、この国は文化的に最も違和感の少ない異国ではないだろうかと思った。