世界中をバーチャル散歩しよう
http://maps.google.co.jp/intl/ja/help/maps/streetview/
とにかく、画面をクリックやドラッグしてみてください。かなり自由に画面内を散策できるはずです。
上でざっと使い方をマスターしたら、次の九份にチャレンジしてみてください。
「九份・・・ノスタルジックな村・特異な建物」 深い歴史と、日本情緒が見いだせる異国情緒溢れる不思議な街「九份」。
Google Map のストリート・ビューの威力を楽しんでいただきたい。あたかもそこに旅したかのような気持ちになれるのです。
台湾新北市瑞芳區基山街が目的地です。
” 台湾新北市瑞芳區基山街”とGoogle地図に入力すれば、ストリートビューを楽しめる商店街に行けるはずです。
■九分ってどんなところ?
もともと九戸しか家が無く、それが地名の由来になったと伝わるほどの小さな村だったのですが、19世紀末に金鉱が発見されると、ゴールドラッシュで人口は一気に数万人に増加。台北にも劣らないと言われるほどの繁栄を見せました。この時代に建てられた豪邸の一部は現存しており、九分茶房をはじめとする茶芸館として使われているものも。その大きさなどから、当時の九分の豊かさが見えてくるのではないでしょうか。
戦後、金脈が尽きるにつれ人も去って行きましたが、侯孝賢監督の映画「悲情城市(1989年/ヴェネチア国際映画祭 金獅子賞)」や「恋恋風塵(1987年)」の舞台になったことをきっかけに、90年代より観光地としての人気がブレイク。50年前の空気をそのまま瓶に閉じ込めたような九分は、台湾を代表する観光地となったのです。
■九分てどこにあるの?エリアは?
台北市から東へ約30km。新北市(旧台北縣)瑞芳區の海を見下ろす山中にあります。
基山街と豎崎路を中心とした一帯にお店が集中しており、基山街が小吃ストリート、豎崎路が茶芸館ストリートと大まかに分けられ、ガイドブックなどに掲載されている"いかにも九分"な写真が撮影できるのは豎崎路です。
参考;
1893年に金鉱が発見される前までは、九つの家族が暮らす静かな村だった(これが「九」の由来と言われる)のが、一気に数千人規模の鉱山町に発展した。
このとき活躍したのが、台湾の5大家の一つ、北部の基隆顏家と、日本の藤田組という現在の大企業の前身ともなる企業。
何故日本の企業が出てくるのかというと、1895年から1945年までの、日本統治時代があるから。金山は、日本企業が入ってきて、黄金時代を迎えます。
その時に出来た独特の風情溢れる、日本人でもどこかに懐かしさを見いだせる賑やかな町並みが、映画でも遺憾なく発揮されているというわけです。
やがて、日本の施政も終わり、九份の金山も金が採れなくなって、だんだん寂れていったそうです。その期間も、現在のこのとても良い風情を醸し出す一因かも知れません。
そして、現在のように観光地としてこの街を復活させたのが、「二二八事件」を扱った「悲情城市」という映画のヒットでした。
二二八事件は、「本省人」「外省人」との抗争の歴史を描いた物で、日本統治下も経験した、古くから台湾に住む「台湾の中国人」と、大陸から派遣される役人「大陸の中国人」の悲劇的な争いです。(二・二八事件 - Wikipediaを御覧ください)