

1月8・9・10日は、肺の「気管支鏡による検査」を行った。
その検査の詳細は、
「気管支鏡による検査、治療について」Q&A;http://www.jsre.org/qa.htmlに判りやすい説明がある。
参考までに、幾つかを、下記に引用した。
A4:次のような症状、所見があった時に医師から気管支鏡検査を勧められます。
痰に血液が混じった場合
原因不明の咳が続く場合
胸部レントゲン写真やCT写真で肺に異常陰影がみられ、肺癌や感染症、炎症などが疑われる場合・・・小生はこれに相当。
喀痰検査で癌細胞を疑う所見がみられる場合
その他、肺、気管支に異常が疑われる場合。
Q5:麻酔はかけるのですか?
A5:あらかじめ、のどに霧状の麻酔薬を吸入したり、スプレーをして不快感を取り除くようにします。場合によっては鎮静剤の注射を行ないました。
Q6:気管支鏡検査はどんな手順で行いますか?
A6:気管支鏡検査の手順を説明します。
検査前の一食は絶食となります。・・午前9時から絶食でした。
検査直前にのどの麻酔をします。・・・・午後2時から開始。
検査の際には酸素濃度モニターや心装着した。(目を覆い隠された。)
ベッドに仰向けに寝ていただきます。口または鼻から気管支鏡をのどを通して気管支まで挿入します。口からの場合にはマウスピースを口にくわえていただき、鼻からの場合には局所麻酔薬を鼻に塗ります。・・・小生は口から。
出血などの偶発症が起きていないことを確認してから、ファイバースコープを抜きとって検査を終了します。検査時間は通常20~30分程度ですが、検査、処置の内容によってはさらに時間を要する場合があります。・・・小生の場合には15分くらいだった。
のどの麻酔はすぐには切れません。検査後2時間は水や食物を摂らないようにしてください。2時間がすぎたら最初は少量の水を飲んでむせないことを確かめてください。
Q8:気管支鏡検査ではどんな合併症がおこる可能性がありますか?
A8:合併症には以下のものがあります。検査の内容によっては起こりやすい合併症や各検査に特有の合併症が存在することがありますので、各検査の説明文書を参照してください。合併症に対しては内科的、外科的処置が必要になることがあります。
(括弧内の頻度は2006年気管支鏡全国調査によるものです)
麻酔薬によるアレルギーや中毒 (合併症発生率0~0.21%)
リドカインという局所麻酔薬に対するアレルギー反応を起す場合がまれにあります。その際には気管支鏡検査を中止し必要な薬物投与を行います。麻酔薬の量が体にとって過量になると中毒症状(不安・興奮、ふらつき、血圧低下、不整脈、けいれんなど)を起すことがあります。中毒症状については時間が経過すれば体内で解毒されますのでさほど心配はありません。
肺・気管支からの出血 (合併症発生率0~1.19%)
細胞や組織を採取する際には微量のものを入れれば必ず出血を伴います。通常は少量の出血ですぐに止血しますが、まれには出血量が多くなる場合があります。その際には状況に応じた止血処置を行います。処置には、止血剤の注入や、気管支内に風船を入れて出血している気管支を塞いだりすることがあります。極めてまれですが救急救命的に気管内にチューブを入れる処置が必要になった事例や死亡例の報告もあります。
気胸 (合併症発生率0.01~0.62%)
組織をつまみ取る際に肺を包む胸膜という薄い膜をきずつけることがあります。そこから空気が漏れると「気胸」を起して肺が縮むことがあります。通常は程度の軽いことが多く、2~3日の安静のみで軽快します。喫煙などによって肺がいたんで肺気腫などを合併している場合には空気の漏れの多いことがあり、皮膚から胸に管を入れて空気を抜き取る処置(胸腔ドレナージ)が必要になることがあります。
発熱や肺炎 (合併症発生率0~0.46%)
検査後、まれに発熱したり肺炎を起したりすることがあります。状況によって抗菌薬の投与を行いますが、ほとんどが一時的なものです。
その他
稀ですが喘息(合併症発生率0~0.19%)、呼吸困難(合併症発生率0~0.13%)、心筋梗塞、不整脈などの心血管系の障害(合併症発生率0~0.04%)、気管支閉塞(合併症発生率0~0.03%)、気管支穿孔(合併症発生率0~0.004%)などの報告があります。ごくまれですが、ここには記載していない合併症、予期しない偶発症が発生したり、死亡例(0~0.012%)の報告もあります。
Q9:気管支鏡検査による利益、不利益を教えて下さい。
A9:
(1)利益
気管支鏡検査によって病気の正確な診断を得ることができれば適切な治療を始めることができます。
(2)不利益
気管支に直径5~6mmの内視鏡を入れます。気道はそれよりも十分に太いので、窒息することはありませんが、咳が出たり、息苦しさを感じることがあります。病変部から組織や細胞などの検体をうまく採取できなければ、正しい診断が得られません。また、診断できても適切な治療がない場合もあります。合併症が起きれば不利益となります。