① 戦場から女優へ サヘルローズ著 文藝春秋出版
イランイラク戦争で家族をすべて失い、ボランティアの女性に助けられた少女の実話です。
滝川クリサヘルという名の女優さんですが、知ってますか?
滝川クリステルではありません。
この女性の母となるボランティアの女性がすごいんです。
富豪のお嬢さんで何不自由のない生活をしていた人がボランティア活動の中彼女を発見。
救助して最後には彼女を養女として母になるのです。
そのためその女性は親から勘当され、最終的には日本にいたフィアンセとも別れることとなり、
職を失い、最後は公園での路上生活をしながらも 彼女を愛し守りつづけたんです。
信じられますか? 戦争が悲惨すぎて★がつけられません。
② 世界地図の下書き 朝井リョウ著
突然交通事故で両親を亡くした小学3年生の大輔のお話です。
施設で暮らす仲間。 学校でいじめられてもそれを口にできない子供達。
家族ってその子にとっては特別なところなんですね。
たとえひどいところでも。
私にしても大嫌いな実家だけど、それがあっただけでも良かったのかもしれないと思わせてくれます。
最後に施設をあとにする高校3年生の佐緒里が言うことばが重くて辛いのです。
いじめられたら逃げればいい
笑われたら 笑わない人を探しにいけばいい
うまくいかないって思ったら その相手が本当の家族だったとしても離れればいい
その時誰かに、逃げたって笑われてもいいの
逃げた先にも同じだけの希望があるはずだもん
辛すぎてやっぱり★がつけられません。