△見えにくいが黄色のおさえの上にも水が上がっている。
2月1日午後5時前、「長男」は白菜づけを試食することにした。
△見えにくいが水に完全に漬かっている白菜
完全に水に漬かった白菜たちは、うまい具合に醗酵してくれて
いるように見える。甘い香りが何とも言えない。
3段に重ねた白菜の一番下から一つのかたまりを取り出した。
後は、簡単に水洗いして搾り、包丁を入れるだけ。
醤油だけではなく、マヨネーズに付けて食べるところは、「長男」の
こだわりだ。
いざ、漬物を口に入れてみて、驚いた。白菜のシャキシャキ感と
言い、白菜の持つ甘味と言い、昔、「長男」がおいしいと思って
食べていたイメージ通りの味が、「長男」の口の中に広がって
来るではないか。祖母が漬けていた白菜漬けそのものと言っても
過言ではない。
「長男」がものを食べて感動するのは久しぶりのことだ。
今は亡き祖母の魂が乗り移ったのか、あるいは、実家の白菜が
よかったのか、まさか自分でこんなにおいしい白菜漬けが
作れるなんて・・・。二重の感動である。
唯一、残念なのは家族の反応だった。おおむね無関心。誰とは
書かないが、中には露骨に迷惑がっている者さえいた。
しかし、「長男」のこの感動が、家族にとっても決して無駄には
ならないことを「長男」は確信している。
(終わり)
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