丹沢秘密倶楽部

日々の記録、思いついたこと、昔話など。最近は、俳句のこと。
俳句は読み中心で、なかなか詠めない。

オーディオブック

2020-05-20 14:21:05 | 俳句

金蘭、自生しています。

 

オーディオブック、iPhoneで読み聞かせをしてくれるものです。存在は知っていましたが、「なに、それ、ほぼ無意味。」と思っていました。

しかし、俳人(現状、俄か、冷やかしレベルですが)となった今、松尾芭蕉の「おくの細道」をしっかり読むべきかなと思ったのです。

芭蕉関連の本は何冊か買ってあり、「おくの細道」も読んだことがないわけではありません。

「読書百遍・・・」と言いますが、実際に百回読むというのは難しいですが、オーディオブックを聞きながら、本文を眺めることならばできるかなと思ったのです。

本だけだと、注釈などが気になってしまい、なかなか進みません。注釈や解説文を読んでも百パーセント理解できるはずもなく、・・・。

とりあえず、すらすら読める状況をつくるには、超便利です。

 

 

近頃お気に入りの一句

緑陰は深し馬車待つごとく佇つ          黒田杏子

「緑陰」は、夏の緑の木陰。

夏潮に道ある如く出漁す             稲畑汀子

裏富士のがれ場まっくら大西日          堤 信彦

 

 

参考の一句

草いきれ鉄条網に囲まれし            坊城俊樹

金網の米軍住宅芝青む              今日水

近くに米軍住宅があります。「建物、大きな木と広い芝生」というパターンの造りになっています。

日本の社宅のように外から見えないように塀をまわしたりはしてませんね。

 

高々と蝶こゆる谷の深さかな           原石鼎

我が塀を越えて青空揚羽蝶            今日水

低いブロック塀ですが。

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日常

2020-05-05 03:13:09 | 俳句

 

新型肺炎感染防止のためのさまざまな「自粛」で、三月から「日常」が失われています。

 

「生きがいは日常の中にある」

日めくりカレンダーに書いてあったことばです。

となると、「自分の日常とは何か」ということになります。

 

近頃報じられている「パチンコ店の営業」自粛問題。

なんで客が集まるんだ、とテレビでは言ってますが、

パチンコ店の客にとっては、「パチンコを打つ」ことが日常なのです。パチンコ店の客はほぼ全員、依存症(中毒)なのです。

おらほも一時期、依存症だったことがあるのでよくわかります。パチンコ店のお客やテレビタレント評論家は娯楽だと言っていますが、娯楽などではありません。タバコと同じ中毒です。

 

十数年前ですが、とある碁会所に行ったときのこと、昼過ぎだったので小さなラーメン屋に入りました。

そこに居合わせた一人の客が店主とパチンコの話をしながらラーメンとチャーハンを食べていました。

その客が帰ってから、「・・・よく来るんですか。」と聞くと、

ラーメン店主「・・・可哀そうですよ、毎日パチンコに金をとられて。」と言ってましたね。・・・

 

 

われに返って、「おらほの日常」を考えると、いろいろなことに手を出しすぎて「忙しい」。時間がないわけはないのですが、「日常の柱が決まっていない」ということです。

 

 

近頃お気に入りの一句

 

町並も木々はむさし野鳥雲に           皆吉爽雨

ひと昔前の東京郊外の小さな町でしょうか。

 

地下街の列柱五月来たりけり           奥坂まや

地下街の列柱、新宿駅西口の地下連絡通路ですね。いろいろな高層ビルに通じています。通路の広さと高さ。コンクリートの四角い巨大な柱の列、ひっきりなしに行きかう人の多さ。

 

駅頭は彷徨うところ半夏雨            高野ムツオ

知らない駅に降り立つとこんな感じですね。

「半夏雨」は「半夏生、7月2日ごろの雨、降れば大雨が続くとされている。」角川歳時記。

 

近詠

閉じられしスモールワールド夏隣

閉園中スモールワールド子どもの日

 

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