知人の所属する、日本書道研究会の展覧会を見に行きました。
会場は、東京都美術館、上野公園内です。
知人の作品
秋の空を飛ぶ鶴、月と湖の静かなことを表現した詩のようです。
こちらは、ちと皮肉なというか、おもしろい内容です。蘇軾(蘇東坡)の文章。中華豚肉料理トンポーローの発明者?らしいっす。
この文章を楷書で書いたものを、筆ペンの手本としていたので、だいたい読めます。
人生字を識るは憂患の始め、姓名ほぼ記すれば以ってやむべし。
何ぞ草書の神速を用いて・・・人をして愁えしむ・・・
人に生まれて、字を覚えるのが憂患の始まり。姓名を書けるようになったら、そこでやめたほうがいい。
どうして、草書でさらさらと書いて・・・(なんて読むんだろうと)人を悩ませるのだ・・・
昔の中国人も、草書を見て、なんて読むんだろう、読めないと悩む人が多かったということです。
このあと、自分(蘇軾)も書にハマっていた・・・とかいてあるのですが。
最新芸術はいつの時代も理解しがたいのです。
こちらは日露戦争、乃木将軍の詩。戦いが終わっての夕刻。
司馬遼太郎の著作にでてきます。
乃木将軍の二人のご子息は戦死されました。
山川草木、自然の景色も荒涼に思える。十里四方に死臭が漂う新戦場。軍馬も静かに、人も語らず、金州の町、郊外の夕暮れにいる。