下書き「句集」を操作ミスで公開してしまいました。
大変、失礼いたしました。
古る家に十日ぶりにもどったら、玄関横に残したプランターそばにとかげがのんびりと、当方のくつも全く気にする様子はありませんでした。
人がいなくなるとは、こういうことなんだな、と思いましたね。
「鷹」「主宰の今月の12句」(毎月、主宰の小川軽舟氏の12句が載っています)
驚きて(題)
春めくや妻のしばらくゐない家
6句まで、一連のものとして読めば、病気入院で「しばらくゐない」ものと思われます。その最初の日と読むのが適当でしょう。
菠薐草胸ぐら摑むがに洗ふ
菠薐草、調べました。「ほうれんそう」
「胸ぐら掴む」自分の苛立ちを相手に伝えようとする動作ですね。
実際にほうれん草のちぢれを胸ぐら掴むように両手で洗っているわけではないと思いますが。
自分の今の気持ちをだれかに伝えたい、激しい表現です。
夕方の人恋しさよ海苔焙る
当方にも家人の19日間の病気入院がありました。
一日のうちで「夕方」がいちばん虚しい時間帯になるのです。
驚きて覚めし春暁ただ静か
「春暁ただ静か」「春眠暁を覚えず。処々に啼鳥を聞く。」のように鳥の声で気持ちよく目覚めたわけではないでしょう。
「驚きて」目覚めるような時間ではないのだが、ぐらいに読んでおきましょう。
、春暁の頬を枕にまた寝落つ
妻の無事人生の無事冴返る
季語「冴返る」春になってはいるが、寒さがもどっている。しかし、その寒さは清々しいものである。
カーネーションかぼそく立てり予約席
この句は7句目なのですが、この句について当方が「あれこれ・・・」は僭越というものでしょう。
「句集」を何冊か買いました。
「明日また」太田うさぎ句集、
「機嫌のいい犬」川上弘美句集
「田中裕明全句集」
「冬焉」(とうえん)岩城久治句集
焉、調べました。
音エン
訓いずくんぞ・これ・ここに
意味
①いずくんぞ。なんぞ。 ②これ。ここに。 ③状態を表す形容の語。「忽焉(コツエン)」「終焉」 ④句末に用いる助字。
適当に拾い読みをしています。
近詠
夏の川小焼けの町にこしにけり
八王子は童謡「夕焼け小焼け」の町だそうで、夕方五時に流れています。